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あの日から一週間。
あの時のお母さんの言葉を思い出して、
油断をすれば勝手に涙が出てきてしまいそうで、
思えば笑うことも少なくなったかもしれない。
オーディション中の臣だけには、
絶対に迷惑をかけたくない。
そう思い、全力で平然を装う。
母「 話、進んでる？ 」
彼が家にいない時間になると、
必ずかかってくる電話。
『 …まだ話せてない 』
母「 いつまで言わないつもりなの… 」
ずっと大好きだったお母さん。
一人の女性として、信頼してたし、
女手一つで育ててくれたんだと思うと、
とても尊敬できる。
聞くと、��助けてくれる人��とやらは
有名な会社の副社長さんだそうだ。
お金の面は全て面倒を見る、
その一言で追い込まれてたお母さんは
��わかりました��と返事したんだろう。
母「 素敵な人だったでしょ、Aのお相手 」
『 何言ってんの… 』
この前、約束していたお見合いをした。
確かに、優しくて誠実そうな人だった。
母「 お相手も
Aのこと気に入ってくれたみたいよ 」
もう返す言葉が出ない。
「 お母さんを助けて…っ 」
泣きながら私にそう言った母。
『 …臣には何も言わないで、 』
母「 あんたからちゃんと言えるの？ 」
『 全部、私がやる。少しだけ時間がほしい 』
母「 時間って…どれだけ待てばいいの… 」
『 あと3ヶ月、2人の時間が欲しい…っ 』
ほんとは3ヶ月なんかじゃなくて、
もっと、もっと先まで。
死ぬまで一緒にいたい、ほんとにそう思う。
母「 …わかった 」
そう言って、電話が切れた。
『 はぁっ… 』
大きなため息が出るのと同時に、
また溢れてくる涙。
辛い…辛いよ…
ずっとあの人のそばに居たい、
離れたくない、
頭にそれしか出てこなくて。
泣き疲れたわたしは、
頬に涙の跡を残して、そのまま眠った。
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ra(プロフ) - こんばんは。いつも作品を拝見させて頂いているものです。いつ も読む度に切なくなります。今まで読んだ作品の中でこの作品はとても素敵な作品だなと思い毎日更新が楽しみです。こちらの作品はハッピーエンドになる予定なのですか？これからも更新楽しみにしています。 (2017年10月25日 17時) (
レス) id: 0628051535 (このIDを非表示/違反報告)
穂香(プロフ) - つづき楽しみにしまくってます (2017年10月25日 15時) (レス) id: 5b2b0affa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O312_nx | 作成日時：2017年10月6日 0時
