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『 ただいま 』
母「 おかえり、久しぶりだね 」
『 そんな会ってないことないでしょ？ 』
母「 そうね、2ヶ月ぶりぐらい？ 」
『 でももうそんなか 』
��で、話って何？��
そう聞くと、急に重い顔をする。
『 えっ？なに？ 』
母「 あのね、A 」
『 うん 』
母「 臣くんとは、別れてほしいの 」
頭が真っ白になった。
『 …え？ 』
『 え…いや、どういうこと… 』
母「 …お母さんを助けて…っ 」
『 なに…なにそれ…どういう… 』
ごめん、A、ごめんね…
そう言って涙を流すお母さん。
私の母親は3年前に離婚して、今は1人。
彼氏がいる、なんて聞いたことなかった。
私のお父さんは元からお酒が大好きな人で、
昔からずっと、夜は家にいなかった。
自分が稼いだお金は家にいれることなく、
全部自分で使ってしまっていたそうだ。
こんな話も、この時初めて聞いた。
今お母さんがひとりで住んでるこのマンションも
5年前にお父さんが、
無理やりお母さんに買わせたそうだ。
言うこと聞かないと、暴力振られるから、って。
『 …なんで今まで黙ってたの 』
母「 あんたにだけは…
迷惑かけたくないと思った…
Aの幸せを私が潰すのだけは嫌だったから…っ 」
『 私が臣と別れなきゃいけない理由は？ 』
母「 Aと結婚させたい人がいるの… 」
『 なに…それ… 』
母「 私を助けてくれる人がいる…
でも条件はその人の息子と私の娘を結婚させること 」
��Aの幸せ、潰してごめん…��
そう言う母親。
『 お金はっ！私が何とかする 』
母「 なんとか出来る問題じゃないの！ 」
��明後日、お見合いがあるからよろしくね…��
そう言って、家を出ていくお母さん。
『 …なにこれ… 』
1人になった瞬間、大量の涙がこぼれた。
『 いや…っ、離れたくない…っ 』
何度も何度も、誰にも聞こえることのない
声で、訴えた。
『 離れたくない…別れたくない… 』
ずっと、ひとりで泣いた。
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ra(プロフ) - こんばんは。いつも作品を拝見させて頂いているものです。いつ も読む度に切なくなります。今まで読んだ作品の中でこの作品はとても素敵な作品だなと思い毎日更新が楽しみです。こちらの作品はハッピーエンドになる予定なのですか？これからも更新楽しみにしています。 (2017年10月25日 17時) (
レス) id: 0628051535 (このIDを非表示/違反報告)
穂香(プロフ) - つづき楽しみにしまくってます (2017年10月25日 15時) (レス) id: 5b2b0affa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O312_nx | 作成日時：2017年10月6日 0時
