２４ 《臣side》 ページ24
今年はちょっと違うサプライズを。
と思って、いつもとは違うタイミングで渡す。
家に入った時に何も持ってなかったから、
さっきから、あれ？って顔をしてる (笑)
本人は隠してるつもりなんだろうけど (笑)
A風呂に入ってる間に、
車に積んであった100本のバラの花束を
部屋まで持ってくる。
あんまりガサガサするとバレるから
静かに、バレないように。
寝室に前から考えてた飾り付けをして、
別に用意してた花びらを少し散らせて
真ん中に花束。
我ながら上出来！
そのままバレないように平然を装って、
リビングのソファーでテレビを見る。
『 出たよー、入ってきたら？ 』
ふと彼女を見ると、
「 あれ？今日は服持っていってたの 」
いつもなら
��あーまた服取ってくるの忘れた��
って言いながらタオルだけ巻いて
出てくるのに、今日はしっかり部屋着を着てる。
…やばい、今日に限って
でもそれも想定内、だとして
「 寝室に携帯あるの取ってきてくんない？ 」
咄嗟に考えて彼女を寝室に促す。
『 もー自分で動いてよー 』
そう文句言いながら寝室に向かうA。
『 へっ？！ 』
大きな声が聞こえて、俺も寝室に。
「 ははっ、びっくりしたでしょ 」
『 …うん…っ 』
「 今年は忘れてると思った？ 」
『 思った…っ、帰ってきた時手ぶらだし…っ 』
ぐすん、と泣きながら話す彼女は
可愛くてしょうがない。
『 しかもめっちゃ本数おおいし…っ 』
「 そう、100本 」
『 …だいすきっ 』
ぎゅっと俺に抱きつくから、
俺もぎゅっと抱きしめる。
「 ごめんね、こんなんしか出来なくて 」
もっとお金に余裕があったらいいんだけど、
って言うと
『 これが世界でいちばん嬉しい 』
そう言ってくれたから、俺も嬉しくて、
出てきそうになる涙をぐっと堪えた。
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ra(プロフ) - こんばんは。いつも作品を拝見させて頂いているものです。いつ も読む度に切なくなります。今まで読んだ作品の中でこの作品はとても素敵な作品だなと思い毎日更新が楽しみです。こちらの作品はハッピーエンドになる予定なのですか？これからも更新楽しみにしています。 (2017年10月25日 17時) (
レス) id: 0628051535 (このIDを非表示/違反報告)
穂香(プロフ) - つづき楽しみにしまくってます (2017年10月25日 15時) (レス) id: 5b2b0affa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O312_nx | 作成日時：2017年10月6日 0時
