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『 やっばい… 』
臣だ…。
いつも5時すぎに帰ってくる。
家に居なくて、心配して電話してきたんだろう。
こんな時間まで飲むなんてありえないし。
2時間も寝てたらしいのに、
まだフワフワしてる頭。
とにかく電話、かけ直さなきゃ…
そう思い、体をなんとか持ち上げ、
真っ直ぐ歩くことの出来ないまま
店の外に出る。
____Prrrrrrr…Prrrｶﾞﾁｬｯ
「 おい、お前どこっ？ 」
『 …わかんない、けどどっかの店… 』
「 は？今誰といんの？ 」
『 有紗と… 』
男の人2人、なんて普通に言おうとしたけど、
口が咄嗟に止めた。
『 有紗と…2人だけ 』
…悪いことしてるの？わたし
うまく考えられない頭の中で、
これだけが浮かんだ。
「 …近くになんかねえか？知ってる建物 」
『 臣のね…店の近くだと思う… 』
細い小道で、まだ薄暗い中、
フラフラのまま店の壁にもたれかかる。
『 …おっとー 』
高いヒールを履いているから、
思うようにバランスが取れず、よろける。
「 そこで待ってて、絶対動くなよ 」
家からBarまで車で10分の距離。
『 …は〜い 』
電話が切れた瞬間、ふわっと後ろから
抱きしめられる。
克「 だれ？友達？ 」
抵抗する力も出ず、有紗の言葉を思い出す。
��彼氏いる、なんて言っちゃダメだからね？��
『 そー男友達？的な… 』
そう言うと、
克「 ふーん 」
と言いながらわたしの首に顔を埋める。
『 ちょっ…やめてっ… 』
克「 なんでそんな嫌がんの〜 」
そう言いながらも腰に回している手を
どんどん上にあげて、体を触る。
『 …やだっ 』
そう言うけど、よろける身体は
全部彼の体に重心をとられてる。
克「 …このまま抜け出してホテル行こっか？ 」
眠いでしょ？なんて言う。
周りには誰もいなくて、
ただ抵抗することが出来ずに、
頬にキスされ、胸を触られる。
___ガシッ
『 やめて…っ 』
臣「 …汚ねえ手で触んじゃねぇ 」
ふわっと私の大好きな香りに包み込まれる。
克「 Aちゃん、さっき言ってた男友達？ 」
「 は？ 」
克「 君、迎えに来るタイミング悪いよね〜
可愛い友達だね、羨ましいわ〜 」
もうちょっとだったのに〜
なんて言いながら店の中に戻る。
近くに止めてあった車までお姫様抱っこされて、
後部座席に寝かされる。
車が走り出したのと同時に、
眠りに落ちた。
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ra(プロフ) - こんばんは。いつも作品を拝見させて頂いているものです。いつ も読む度に切なくなります。今まで読んだ作品の中でこの作品はとても素敵な作品だなと思い毎日更新が楽しみです。こちらの作品はハッピーエンドになる予定なのですか？これからも更新楽しみにしています。 (2017年10月25日 17時) (
レス) id: 0628051535 (このIDを非表示/違反報告)
穂香(プロフ) - つづき楽しみにしまくってます (2017年10月25日 15時) (レス) id: 5b2b0affa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O312_nx | 作成日時：2017年10月6日 0時
