僕、決めました。 ページ10
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目黒 side
今日は昇任試験の相談を、ということで、
苗字さんと食事にやって来た。
お昼ご飯をささっと、程度だったら二人で行ったことはあるけど、
こうして仕事終わりに二人でっていうのは、本当になかなかない。
僕は今、猛烈に感動しています……！
苗字「昇任試験は半年後？」
いつも刑事課で飲みに行く居酒屋で。
今日は二人だから、横並びで座っている。
緊張して、いつもよりビールを飲むピッチが速い。
目黒「はい、半年後。巡査部長になりたいです。」
控えめに自分のキャリアプランを話していたつもりだったけど、
苗字さんが真剣に聞いてくれるから、つい熱が入ってしまう。
目黒「僕はノンキャリですけど、頑張って上に行きたいです。」
苗字「ふふ、そっか。目黒くんは偉いね。」
顔色一つ変えずにビールのジョッキを傾ける苗字さん。
お酒も強いんだ…、ますます格好良いや…。
昇任試験を受けようかな…と相談したものの、
苗字さんと話していて気が付いたのは、
結局、僕は前から決めていたんだ。
苗字さん、僕、頑張ります。
昇任試験を受けて、巡査部長になります！
そして警部補……。
出世がすべてではないのかも知れないけど、頑張ります！
このあともうだうだ自分の話をしまくって、ビールを飲み…を繰り返したところ、
すっかり出来上がってしまった僕は、ふらふらしながら店を出た。
苗字「目黒くん、しっかり歩いて。」
……あ、苗字さんが腕を掴んで歩かせてくれる。
片手を背中に添えてくれちゃって、もう本当に幸せ。
気が付くと僕はタクシーに乗っていた。
ふと自分の手を見ると、一万円札が握らされていた。
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咲笑(プロフ) - 結と名乗る者（id: 361e8a8309）のコメントは、すべて削除致しました。感想と呼べるものではないコメントをいくつも一方的に残す行為は、悪質であり、異常としか言いようがありません。今後は私の作品の閲覧及びコメントを残す行為はおやめください。 (2023年4月22日 7時) (
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作者名：咲笑 | 作成日時：2020年3月27日 20時
