スーパーヒーロー。2 ページ35
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名前 side
尚も抵抗する男を目黒くんが押さえ付けていると、騒ぎを聞きつけたパトカーがやってきた。
パトカーからは桂さんと中井戸さんが降りてくる。
中井戸「めぐちゃん！……と、名前ちゃん？一緒やったん？」
名前『いや、たまたま居合わせて…。』
中井戸「二人とも、怪我は？」
名前『私は大丈夫ですけど、目黒くんが…。』
目黒くんが取り押さえていた男を立たせ、パトカーに連行する中井戸さん。
中井戸さんも心配そうに目黒くんを見るけれど、いつもどおりの姿だった。
目黒「少し口元切りましたけど、大丈夫です。」
中井戸「そうか、良かった。あとは任せろ。」
中井戸さんは男をパトカーに押し込みながら、「うちの二人に暴力振るったんやろ？徹底的に取り調べしてやるから覚悟しとけよ！」と声を上げている。
パトカーを見送ると、再び襲ってきた腹部の痛み。
軽く押さえてみるものの堪えきれずにしゃがみ込むと、目黒くんも慌てて隣にしゃがむ。
目黒「苗字さん、大丈夫ですか…！？」
早く立ち上がらないと。
そう思うのになかなか立ち上がれない。
目黒「苗字さん、掴まってくださいね。」
そう言われた瞬間。
ふわっと身体が浮く感覚に、思わず目の前にあった目黒くんの首元に腕を絡ませた。
……目黒くんに、横抱きにされてる？
名前『目黒くん、大丈夫だよ！重いから…！』
目黒「重くないですよ。寧ろ、ちゃんと食べてます？」
いつものように可愛い笑顔を浮かべながらゆっくりと歩き出す目黒くん。
今はちゃんと歩ける自信がないし、お言葉に甘えよう…。
それにしても目黒くん、あっという間に助けてくれて。
スーパーヒーロー、みたいだったな。
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咲笑(プロフ) - 結と名乗る者（id: 361e8a8309）のコメントは、すべて削除致しました。感想と呼べるものではないコメントをいくつも一方的に残す行為は、悪質であり、異常としか言いようがありません。今後は私の作品の閲覧及びコメントを残す行為はおやめください。 (2023年4月22日 7時) (
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作者名：咲笑 | 作成日時：2020年3月27日 20時
