君を思うこの気持ちは、 ページ25
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名前 side
病院に搬送された目黒くん。
慌ただしく処置室に入っていく医師や看護師。
処置室の前に置かれた椅子に座って、目黒くんの回復を祈った。
無意識に指を絡ませて、きつく手を組み、その手に額を預ける。
どれくらいこうしていただろうか。
ポケットの中で携帯が震えた。
画面には、中井戸さんの名前が表示されている。
足早に病院の外に出て、通話ボタンを押した。
『はい、苗字です。中井戸さん。』
中井戸「名前ちゃん。めぐちゃんはどう？」
『まだ処置中で…。』
中井戸「そうか…。」
中井戸「名前ちゃん、田崎を捕まえたぞ。」
聞こえてきた言葉に、思わず息を吐き出した。
中井戸「めぐちゃんの殺人未遂でも再逮捕した。」
目黒くん、もう何も心配いらないからね。
お願いだから助かって…。
目黒くんの容体はまた連絡すると約束して、電話を切った。
処置室の前に戻ると、ちょうど扉が開いて、医師が出てきた。
私は思わず駆け寄って、容体を確認する。
「かなり出血があって、一時危ない状態でしたが、もう大丈夫ですよ。」
医師の笑顔に目頭が熱くなるも、ぐっと堪える。
処置室を後にする医師に頭を下げると、続けて出てきた目黒くんに歩み寄る。
ストレッチャーに載せられた目黒くんは、相変わらず顔色は悪かったけれど、
救急車の中で浮かべていた苦しそうな表情は、少し落ち着いたようだった。
よく頑張ったね。
目黒くんに小さな声で呟くと、一緒に病室へ向かった。
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咲笑(プロフ) - 結と名乗る者（id: 361e8a8309）のコメントは、すべて削除致しました。感想と呼べるものではないコメントをいくつも一方的に残す行為は、悪質であり、異常としか言いようがありません。今後は私の作品の閲覧及びコメントを残す行為はおやめください。 (2023年4月22日 7時) (
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作者名：咲笑 | 作成日時：2020年3月27日 20時
