いってきます！ ページ11
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目黒 side
目黒「昨日は、申し訳ありませんでした…。」
廊下で深々と頭を下げる僕。
頭を下げる先には、困ったように笑う苗字さん。
苗字「もう、やめてよ。こんなところで。」
僕の腕を掴んで、頭を上げさせようとする苗字さん。
苗字「無事に帰れたなら良かったよ。気持ち悪くない？」
実は少し胃がムカムカしていて、ちょっと食欲がないけど、
とてもじゃないけどそんなこと言えないから首を振る。
目黒「あの…、これ。」
昨日渡されていた一万円を入れた封筒を差し出すと、
これは次回の食事に取っておいて、と言葉を残して、部屋に戻っていった。
……これは、僕が昇任試験にパスして、
お祝いの食事に付き合ってもらおう。
そのときに、格好良く「これはお返しします」と言おう。
半年後、僕は席を立ってリュックを背負う。
その姿を少し心配そうに見つめる苗字さん。
苗字「目黒くん、落ち着いて頑張ってね。」
絶対に大丈夫だから、と席に来て手を握ってくれた。
この手を引き寄せて、苗字さんを僕の腕の中に……。
なんて妄想していたら、するりと手を離された。
苗字「いってらっしゃい、目黒くん。」
刑事課の皆さんからも応援を受けて、僕は大きな声で応えた。
目黒「いってきます！」
リュックを背負い直して、刑事課を出て、試験会場に向かった。
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咲笑(プロフ) - 結と名乗る者（id: 361e8a8309）のコメントは、すべて削除致しました。感想と呼べるものではないコメントをいくつも一方的に残す行為は、悪質であり、異常としか言いようがありません。今後は私の作品の閲覧及びコメントを残す行為はおやめください。 (2023年4月22日 7時) (
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作者名：咲笑 | 作成日時：2020年3月27日 20時
