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第6話 ページ9

「ん...?私、昨日どうしたんだっけ...」

Aは思考を張り巡らせると、昨日憂太の肩で寝落ちしてしまった事を思い出した。

思わず、顔を真っ赤にする。


いや、駄目だ、こんな事でドキドキなんかしちゃいけない。私と憂太は、”幼馴染”なんだから。

Aはそう気持ちを引き締め、くしで髪を整え始めた。



コンコン

「おーいA、早く着替えろよ。遅えぞ。」


Aの部屋のドアの前には、真希が立っていた。

Aは不思議な顔をしながらドアを開ける。


「ん?真希?今日は休みだから授業無いよー?」

「馬鹿、授業無いから着替えるんだろ。今日は珍しく全員任務が無い。
せっかくだし五人で買い物でも行こうぜ。」


「え、お買い物!?行く行く!早く着替えてくるね!」

Aの表情の変わり様は相変わらず面白いな、と真希は思った。









「こっちのお洋服めっちゃ可愛い!あ、でもこっちも可愛いな...
あ、あそこのお店ずっと行きたかったとこだ!早く行こ!」

「おいA、お前歩くの早すぎ...パンダが息切らして走ってるの見たら誰でも怖がるだろ?
俺を気遣ってくれよ...」

「しゃけ...」

「まあ、中々全員で来るなんて無いからあいつも気分上がってんじゃねえの?そっとしてやろうぜ。」

「うわ、めっちゃ真希さん大人じゃん...」


四人は、Aの行動にグルグルと振り回されていた。

それでも、全員が心からこのお出かけを楽しんでいる。

こういう忙しい休日が一日位あってもいいか、と。


「おーい、どうせ俺達の事荷物持ちにするんだから買いすぎんなよー。」

「そうだそうだー!」

「え、パンダも憂太も荷物持ちしてくれようとしてくれてたの?なんだ、やっぱり優しいじゃん。」


ああ、なんてこの子は優しいんだ...と憂太とパンダは母の様に微笑む。

それと同時に、二人は真希の方をちらっと見た。


「...私とこいつは性格が違うんだよ。比べるな。」

「真希はどうしてこんな子に育っちゃったんだか...俺、真希の事そんな風に育てた覚えありません...」

「お前に育てられた覚えなんてねぇよ。」

「で、でも、真希さんには違う良さがあるじゃん!
いつも叩いてくるとこ...いやそれは違うな、僕の事弱いって言ってくるとこ...!
...いやこれも違うな。と、とにかく、真希さんにも良い所は沢山あるよ!うん!」

「しゃ、しゃけ!」

「いや、全然褒め言葉にもなってねぇし。」

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設定タグ:呪術廻戦 , 乙骨憂太 , 狗巻棘   
作品ジャンル:アニメ
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わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教 - 泣いた。全身の穴という穴、そして毛穴から涙がでた(?) (11月6日 15時) (レス) @page36 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
Yuuken(プロフ) - 完結おつかれさまでした!!大好きな作品です! (2021年7月7日 17時) (レス) id: 2de2b68dcc (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 執筆お疲れ様です!いつも応援してます!!頑張って下さい‥!! (2021年7月7日 0時) (レス) id: 88c2d3353b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碓氷エマ | 作成日時:2021年6月13日 16時

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