どうも、乙骨憂太の幼馴染です (ページ31)

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第27話ページ31

「君が里香を使いこなす前に殺しに来てよかったよ。」

僕は、こんなところで負けてられない。

大切な仲間すら助けられないなんて、呪術師失格だ...！！

「...里香。」

「いつも守ってくれてありがとう。僕を好きになってくれてありがとう。
最期にもう一度力を貸して。」

「コイツを止めたいんだ。その後はもう何もいらないから。」

守りたい、守り抜きたい。

その後自分がどうなったとしても、みんなには生きててほしかった。

―――もう、誰も失いたくない。

ねぇ、僕の分も必死に生きてくれるかな。A。

「僕の未来も心も体も、全部里香にあげる。」

「これからは本当にずっと一緒だよ。」

「愛してるよ、里香。」

「一緒に逝こう？」

―――ﾁｭｯ...

「あ、ああ゛あ゛、」

「憂太あ゛！！！大大大大大大大大大大大大大大好きだよお゛ぉ゛！！！！」

「そうくるか！！！女誑しめ！！」

「失礼だな。」

「―――純愛だよ。」

僕達三人の仲を勝手に決めつけるな。

確かに僕は不純だ。

Aも里香も好きだなんて、最低だと思う。

でも、Aと里香を酷く言うやつは絶対に許せない。

―――ごめんね、A。勝手に好きになったのに、想いも告げられずに死んで。

ゲーム、僕の負けだね。

「おい憂太！！大丈夫か！？」

「高菜！！」

「しっかりしろ憂太！！！」

「起きなきゃホスト行きだからね！！！」

「...」

「...みん、な...」

「...！憂太！！」

憂太が...起きた...？

Aは喜びのあまり、涙をボロボロと流した。

「みんな...怪我...真希さん、狗巻君、A...あぁっ！パンダ君腕治ってない！！」

「落ち着け、全員今の憂太より元気だ。」

「助けてくれてありがとな。」

「―――っ」

「憂、太」

「ごめんね里香ちゃん、待たせたね。」

「？どーした憂太。」

「えーっと、力を貸してもらう代わりに里香ちゃんと同じ所に逝く約束をですね...」

「はぁ！？！？」

「え、憂太死ぬの！？嫌だよ！？ホストしてもらうよ！？」

「お前はいい加減ホストから離れろよ...」

死なないでと念を押すようにAは服の袖を引っ張った。

ザフッ

「え...」

「「里香...ちゃん？」」

何いってんだこいつ、という目で真希とパンダと棘は二人を見ていた。