後輩のゴヌクくん (ページ10)

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ゴヌクくんを探す宣言した日から私はゴヌクくんを頑張って探している

実際周りに目を向けているとよくわかる

少し離れた女の子の集団の真ん中にいつもゴヌクくんはいるのだ

一際背が高いので囲まれててもわかる

やっぱりすごいおモテになられているようで…

それでもゴヌクくんは私が気付くと笑って手を振ってくれる

嬉しいが周りの女の子の視線が辛いのでいつもそそくさと逃げる

この前一緒に受けた国際経済の授業はあれから毎回ゴヌクくんと一緒に受けている

秘密基地が集合場所だ

週に1回の私の密かな楽しみでもある

今日もベンチにいるゴヌクくんを見て自然と笑顔になる

ゴヌク「今日はAさんに渡すものがあります！」

ニコニコなゴヌクくんは手を後ろに回して何か隠している

『はい！なんでしょう』

ゴヌク「じゃじゃーん！ダンス大会のチケットです！来週の日曜に小さい大会があるんです。サークル入って初めての大会なのでAさんに来ていただけると嬉しいです！」

少し照れながらもチケットを渡してくれた

『すごい！大会に出るの！？1年生なのにすごいね！』

ゴヌク「僕ダンスずっとやってきたのでこれでも上手い方なんです」

『おおー！自分で言うね〜！』

ゴヌク「Aさんにはたまにはかっこいいとこ見せないと」

常にかっこいいから満足しているのにさらにかっこいいのか…

『絶対に行くね！めっちゃ応援する！』

はい！って笑うゴヌクくんは青春映画の主人公みたいにキラキラしている

少し胸がキュンとしたのは心の隅の隅にしまっておく