後輩のゴヌクくん (ページ28)

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結局30分ほどで帰宅した

Aさん寝てるかなぁ…

静かにドアを開けよう

玄関の扉をそーっと開け、そーっと閉める

『ゴヌクくん！』

まだ起きてたのか

廊下をパタパタと走ってきたと思ったらその勢いのまま俺に抱きついてきた

おおっ！

抱き止めると、ぎゅっーと抱きしめられる

この人は俺をなんだと思ってるんだ…

さっきやっと落ち着かせた理性はもうすでにギリギリの状態だ

『待ってたの…一緒に寝たくて…』

あ、ダメだ

もう限界だ

上目遣いでそんなこと言うなんて……襲ってくださいって言ってるようなものだぞ

ゴヌク「はぁ……Aさん…本当にずるいです…」

俺が手を出さないと信じてるからそういうことを言うんだろうけど

いや、出さないよ

正確には出せないんだけども

こっちにも我慢の限界というものがある

ゴヌク「俺だって男なんです」

そう言い、お姫様抱っこをしてベッドに行く

ゆっくりとベッドに下ろしAさんにまたがる

ふわっと香る俺のシャンプーの匂いで余計にクラクラする

『…ゴヌクくん？』

少し不安そうなAさんの表情は余計俺を煽るだけだ

ゴヌク「男にあんなこと言っちゃダメです」

顔の横に両手をつき唇を近づける

目の前のぷっくりとした少し赤い唇がものすごくほしい

唇だけじゃなくて全てがほしい

　
俺の頭の中はそれでいっぱいだった

しかしなんとか理性が復活し、唇があと5mmで重なるところで止めれた

　

あっぶねぇ…

ぎゅっと目を瞑ってるAさんのおでこを指でツンと押し、ベッドから降りる

ゴヌク「ベッドでゆっくり寝てください」

まだ呆然としてるAさんにそう伝え自分はソファに寝転んだ

毎回自分を褒めたいぐらいだ

今回は流石に危なかった

理性保つ大会があるなら間違いなく俺は優勝だろう

『ゴヌクくん今日はありがとう。おやすみ』

ベッドから声をかけられ振り向くともう布団を被っていて顔が見えなくなっていた

ゴヌク「おやすみなさい」

心臓を落ち着かせた後、俺もゆっくり目を瞑った