後輩のゴヌクくん (ページ18)

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youside ページ18

思わず広場を出て、頭の中を空っぽにする気で部室に向かって全速力で走った

複雑な感情で頭の中がぐるぐるする

走っている間も部室に着いてもやっぱり頭は空っぽにはならない

あの子はいったいどういうつもりなんだ…

『ゴヌクくんは違うと思ったのに…』

「何が違うんだ？」

『うわっ！びっくりした』

ソファの裏からカムデンオッパがきのこみたいに生えてきた

『なんでそこに！？』

カム「ソファで寝てたはずなのに気付いたらここにいた」

『寝相悪すぎでしょ』

本当に寝癖ついてるし

毛先が跳ねて悪魔のツノみたいになっている

まあまあまあと言いながらソファに座り、私にも座るよう促す

カム「んで、ゴヌクがどうかしたのか？」

ゴヌクくんの名前はしっかり聞かれていたらしい

相談に乗るぞと言わんばかりに前のめりになっている

これは言うしかないか…

ゴヌクくんとの詳しいことは伏せ根本的なことを聞く

『やっぱりイケメンって女をたぶらかしますよね？』

カム「なんだその偏見は？」

無表情な顔に少し眉間がよる

うん、私もすごい偏見だと自覚はある

『イケメンは自分の顔がかっこいいのを自覚してるから寄ってくる女の子をゴキブリホイホイのごとく甘い匂いを出して捕まえるという偏見が私にはあるのですが、男性から見てイケメンは実際ゴキブリホイホイ男なのでしょうか？』

カム「ぶはっ！ゴキブリホイホイ男って笑」

『うわっ！唾飛んだ！最悪じゃん』

吹き出したオッパの唾が顔にかかりテーブルにあるティッシュで拭く

「ごめんごめん笑」

1つも謝罪の意味が込められていない謝罪をした後、唾を拭いたティッシュを私から受け取り遠くのゴミ箱に投げた

当たり前に外れる

カム「あー惜しい！」

『1つも惜しくない！』

結局私がちゃんとゴミ箱に捨てました