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「ねえねえ、一体どんな話なのよ！」
「それはね、愛する彼氏がある日突然、衝撃の告白をするところから物語は始まるの。
『俺は人を殺したことがある』ってね」
「えぇっ！？何それっ？？」
「その死体を桜の木の下に埋めたなんて言うのだけれど、主人公の彼は『そんなの冗談だろ』って最初は間に受けないの」
「そりゃ、そうでしょうよ！」
「でも彼氏は真剣な面持ちで『冗談じゃないんだ』の一点張りで」
「徐々に彼も本気にし始めるのね！？」
「ええ、そうなの。
そして数日後、彼氏は彼の前から忽然と姿を消す・・・」
「一体どういうことよっ？」
「実は彼氏には彼にずっと隠していた大きな秘密があったのよ・・・」
「すでに人一人死んでるのに、さらに大きな秘密って！」
「最後は主人公の彼は嘘と欲と裏切りにまみれた彼の本性を知ってしまうの」
「権田原さんお得意の大どんでん返しが待ってるって訳ね？
また全国の妄想女子がレジェンドに騙されてしまうのねっ！？」
「ええ・・・」
「妄想女子たちが騙されても、この私は騙されないわよ！！」
「うふふっ・・・さすが三田さんだわ」
彼女らの会話を聞いて俺はふと思い当たる。
権田原さんと三田さんて・・・。
この人たち、もしやあの時の！！
「翔くん。
そろそろ・・・帰ろっか？」
せっかくのいい雰囲気を台無しにされた俺たち。
智くんはすっかり興醒めしていている様子だった。
「ゴメン、智くん。
先に駐車場に戻ってて」
「は？なんで？」
「え、えっと・・・あ、そうそう。
この景色を写真に収めておきたくて。
撮ったら俺もすぐ追いかけるから！」
智くんは怪訝そうに俺を見ながらも「分かったよ」と先に戻って行った。
彼の背中が見えなくなるまで待って、俺はすぐさま彼女らの元へ駆け寄る。
「あのっ、スミマセン！！」
俺にようやく気付いた二人は話をピタリと止め、不思議そうに俺を見る。
「どちら様かしら？」
「私たちに何か？」
二人は首を傾げる。
「以前、事故に遭った時、助けて頂いた者です」
二人は再び首を傾げる。
「はて？」
「そんなことあったかしら？」
どうやら彼女らはあの夜のことを全く憶えてないよう。
どうしてもお礼がしたいと思っていた俺には願ったり叶ったりのチャンスなのに。
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花咲*(プロフ) - なつさん^_^大好きなお話また、読み返して萌を頂いてます。このお話も大好き。 (2020年11月22日 14時) (
レス) id: 7a9a23c4d1 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - まったりやさん» まったりやさん、こんばんは！レスが遅くなってスミマセン！！しばらくツクを開いておりませんでした(-_-;)ゴメンナサイ。さてさて。なんとか完結しましたが、最後はあの方たちも再登場でドタバタでした（笑）楽しんでもらえたのなら良かった♪最後までありがとう！ (2020年3月8日 22時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
まったりや(プロフ) - なつさん、完結＆後日談、ありがとうございます。レジェンド御一行に再開できてお礼も伝えられて良かった良かった。リアルの雑音（？）もある中ですが、なつさんの描く物語には癒やしと楽しさがまさに泉の如く溢れていますね。でもなつさん、無理はしないでくださいね。 (2020年2月27日 13時) (レス) id: 4ac657099e (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - じゅーくろーさん» じゅーくろーさん、こんばんは！こちらこそ最後までお付き合いありがとうございました！潤くんには少しかわいそうな展開でしたが、今は心から二人を祝福してくれているでしょう。やっぱり山はハッピーエンドじゃないと！！ (2020年2月19日 0時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 葉子さん» 葉子さん、こんばんは！やっとやっと完結！最後までお付き合いありがとうございました♪なんとかハッピーエンド。山はやっぱりこうでなくちゃ！！過去作品も読んで下さってありがとうございます。今度感想教えて下さいね☆ (2020年2月19日 0時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ
| 作成日時：2019年11月14日 0時
