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「・・・だけ？」
「はい？」
「それだけ？」
「大好き・・・ですよ？」
「それだけ？」
なんか、この人さっきから誘導尋問してない？
「それだけ、とは？」
「お前の気持ちはその程度なのかってこと」
「それはつまり・・・」
何を言わせたいんだ、この人は！！
「俺の質問には全部答えるんだろ？」
「ええ、まあ・・・」
「じゃあちゃんと答えろよ」
「えっと・・・」
言葉に詰まる俺に大野さんが目だけで早く早くと急かす。
参ったなあ・・・。
「俺にとって大野さんは尊敬する先輩で、誰よりも大切な人で、一番大好きな人です」
「つまり？」
「つまり・・・」
絶対、無理矢理言わせようとしてる・・・。
「・・・愛してます」
言った途端、体中がカーッと熱くなって思わず大野さんから目を逸らした。
そんな俺の頬に両手を添えて、彼は強制的に俺の顔を自分のほうへ向ける。
再び至近距離で目が合った。
もう恥ずかしさから呼吸さえもままならない・・・。
「へぇ・・・。
そんなふうに思ってたんだ」
「はい・・・」
平然とした口ぶりの大野さんだったけど、その声色とは反して顔は嬉しそうだった。
いつもの不機嫌そうで仏頂面の大野さんなんてどこにもいない。
やっぱり今日の大野さんは変だ。
これじゃ、俺のほうが調子狂っちゃうよ・・・。
「じゃあさ・・・」
「はい・・・」
大野さんが俺の耳元に唇を寄せて囁く。
自ずと二人の頬がくっついた。
「ここでしちゃうか？」
「何を・・・です？」
「キス」
そう言ったと同時に重なった唇。
高い背もたれのおかげで周りから見られることはないんだろうけど・・・。
よくよく考えたら窓ガラスにその姿はバッチリ映ってるわけで。
こんなところでどうして急に？
全然、大野さんらしくない。
でも、そんな一瞬の戸惑いも深いキスに帳消しにされた。
大野さんが俺の後頭部に手を回し、体をピッタリと寄せてくる。
こんな積極的な大野さんは初めてだ。
もうこの状況に酔ってしまいそう・・・。
もしかしたら誰かに気付かれるかも・・・というスリルを抱えながらも、俺は大野さんの背中に手を回した。
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なつ(プロフ) - keiさん» keiさん、はじめまして！コメントありがとうございます。ローストビーフに玉ねぎ・・・楽しんでいただけて光栄です♪現在、次パート移行の準備をしているので続きはもう少しお待ちくださいね。これからまた波乱の予感の二人です！！どうぞお付き合い下さい☆ (2016年10月3日 21時) (
レス) id: 444c2780d4 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - ﾊｼﾞﾒﾏｼﾃ。このお話楽しみにしていて、更新に気づかずﾊﾟｰﾃｨｰのところから一気読みしました！贅沢ー！そして、ﾛｰｽﾄﾋﾞｰﾌに玉ねぎ...爆！ﾍﾀﾚ翔君が可愛くて。ﾂﾝﾃﾞﾚ智君が愛しくて。ここにきて積極的な大野ｻﾝにﾄﾞｷﾄﾞｷです( ´艸｀) (2016年9月30日 19時) (レス) id: c3893fc157 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - はるさん» はるさん！悶絶しちゃたんですね？しかも続きを楽しみにしてもらえて嬉しい限りです！！これからもツンデレな先輩とそれに振り回されている後輩くんををどうぞよろしくお願いします。 (2016年9月26日 0時) (レス) id: 444c2780d4 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ayakoさん» ayakoさん！先輩が少しずつ積極的になってきました。まだ肝心な言葉は言ってくれませんが(笑)これからもう一波乱、二波乱ありそうな感じです。続きもドキドキワクワクしながら読んでもらえると嬉しいです♪ (2016年9月26日 0時) (レス) id: 444c2780d4 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - なつさん、こんにちは！なんでしょう！大野さんのツンデレ具合が！一人で悶絶しています。続きが楽しみです(^-^) (2016年9月25日 10時) (レス) id: 2e57ade7fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ
| 作成日時：2016年8月5日 21時
