82 < Side O > ページ33
「わりぃけど、無理」
はっきりと短い言葉で拒否した。
変に期待持たせてもロクなことないだろうし。
その瞬間、櫻井がまん丸の目をさらに大きく見開いて固まる。
何か言いたげだけど、すっかり体が硬直しているようで・・・。
「申し訳ないんだけど」
それでも櫻井はじっとしたまま俺を見ていた。
櫻井が何も言わないので、目を逸らしてロッキングチェアに深く凭れる。
ライトアップされた庭を眺めながら、すっかりぬるくなってしまったビールをちびちび飲んだ。
静寂の時間はしばらく続いた。
時折、夜風が吹いて庭のクレマチスが小さく揺れる。
その光景をぼんやりと眺めていた。
けれど、櫻井は一向に何も言わない。
なんとなく、それがもどかしくて・・・。
「なんか言えよ」
先に痺れを切らしたのは意外にも俺のほうだった。
「えっ・・・」
櫻井が意識を取り戻したようにハッと我に返る。
「黙ってないでなんか言えっつうの」
「あぁ、すみません。
今の状況をフルスピードで脳内処理していたらフリーズしちゃって・・・。
ちょうど再起動してたところです・・・」
「はっ？」
相変わらず意味不明だし。
「大野さん・・・」
「なんだよ」
「無理って言うのはやっぱり俺が男だからでしょうか？
俺も今まで恋愛とは男女間にだけ成立するものだと思っていました。
ところが最近そうではないことに気付いてしまって・・・。
きっと大野さんにとっても俺にとっても未知なる世界だとは思いますが、昨今の恋愛における対象というのは多様化しているように思うんです。
つまり相手が異性でなくても成立するということが世間一般にも浸透してきたということです。
それでもダメですか？」
さっきまでダンマリだったくせにいきなりのマシンガントークに頭が痛い。
「別に・・・」
「別に・・・ということは今は無理でも今後は脈ありと捉えていいんでしょうか？」
どうしてめげないんだ？
無理だっつってんのに。
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なつ(プロフ) - 優子さん» 優子さん、おはようございます！翔くん、いよいよ智くんに詰め寄りました。これから先輩に語ってもらいますよ♪ (2016年7月5日 8時) (
レス) id: c9214b2a41 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - しるひさん» しるひさん、おはようございます！真相はこれから本人の口から語ってもらうのでお楽しみに〜♪ババ抜きは相葉くんのミラクルがツボでした！ほんとうに奇跡を呼ぶ男ですね。社長と秘書の対決も素敵でした。 (2016年7月5日 8時) (レス) id: c9214b2a41 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔ちゃん大丈夫かな？ (2016年7月3日 17時) (レス) id: 236f8458a9 (このIDを非表示/違反報告)
しるひ - や、さとちの事なら何でも知ってるしょお君からの愛のある突っ込み付での直接対決が見たかったなぁ。まぁ秘書との遣り取りが素直過ぎて(←あんた本当に35歳か?)劇可愛いから忘れかけてたけどもね＾＾出来れば決勝に進出してほしかった♪ (2016年7月1日 9時) (レス) id: 7af92dadea (このIDを非表示/違反報告)
しるひ - あららぁ、本当にチューしたのかな?!何かしょお君先輩が自分にチューしたって勝手に思い込んでますけど早合点になんなきゃいいけど…。VSババ抜き初っ端のあーばちゃんのやらかしが面白くってあぁ、ミラクルな人なんだなと思った。出来ればさとち専用メンタリストにのみ (2016年7月1日 9時) (レス) id: 7af92dadea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ
| 作成日時：2016年6月10日 12時
