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・・・という訳で智くんは今、俺の隣でスヤスヤ眠っています・・・。
もちろん、何度も考え直すよう説得はした。
ソファが寒いなら敷布団だって出すし、なんなら今から布団屋に走って最高級シベリア産の羽毛布団でも買って来ようかという勢いだったんだけど、智くんは聞く耳を持たず今に至る。
本当にこの人の考えることはいつも理解に苦しむ。
これまでだって幾度となく俺の常識を覆してきた。
今だってそう。
よくこんな状況で幸せそうに眠れるよなあ・・・。
でも今までも智くんは、なんの躊躇いもなく俺に飛び付いてきたり、抱き付いてきたり、顔を至近距離まで近付けてきたり・・・そんなことは何度もあった。
もしかしたら今回もその延長なのかもしれない。
だからって普通男同士で一緒に寝るか？
いくら親友でもそれはないだろ。
なんだかちっとも釈然とせず、今日はもう寝付けないかもしれない・・・。
・・・と、思っていたらいつの間にか寝ていたようで、いつの間にか朝になっていた。
やはり睡魔には勝てなかったらしい。
ははは。
「智くん・・・？」
隣で寝ていたはずの智くんはすでに起きているようで、そこに彼の姿はもうなかった。
「智くん、おはよう・・・」
リビングへ行くと、智くんはもうすでに着替えてテーブルの前に座っていた。
「ああ、翔くん、おはよう」
智くんが俯いていた顔を上げてニコッと微笑む。
「今日は早いね、何してたの？」
そのままそばへ行きテーブルを覗き込むと、彼は朝刊を読んでいた。
ラテ欄でも見ているのかと思いきや、なんと広げていたのはまさかの経済面！！
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作者名：なつ
| 作成日時：2015年12月13日 14時
