良い子になんてならない…<登坂広臣>… 2 (ページ31)

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…、…さえこ……さえこ

臣「さえこ！」

あ「え」

見渡すと私の部屋

まだ夜中…え？何？

臣「なんで机に突っ伏して寝てんの、ベッドで寝なって」

あー…考え事しててそのまま寝落ちパターンか…

あ「…あー…どうする…」

臣「ほら、もう余計なこと考えない、寝るよー」

あ「はい？いや、一緒に寝るとかマジないです」

臣「はー？この間だって一緒に寝たし、あれお前がねだるから俺が一緒に寝てやったのに「あーもうわかりましたごめんなさい」

あーもうなんでこんなことに…

臣「はい、おやすみー」

あ「…おやすみなさい…」

そういうと登坂さんは数秒で眠りについてた…はっや…

…そりゃ疲れてるよね

…私のせいで、無理させちゃって…申し訳ないなあ…

私が今、手元にある切り札を使わなければ……

このまま何も起きない……

…でも

それでいいの？

私はそれでいいの？

それが私の生きる意味だったんじゃないの？

もう…わたしには

何もないでしょう？