コーヒーとカメラと磯村と . (ページ8)

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『そうだ磯村さんってお誕生日いつなんですか？』

ふと気になって伏し目がちでコーヒーを飲んでいた彼の目がチラッとこちらを向いて、

「えっと、９月１１日で２３になりました。」

『 …え…あ、じゃあもう終わっちゃってますね… すごく遅いんですけど2ヶ月遅れの誕生日ケーキということで。日頃の感謝も込めてどうぞ。』

わたしはカウンターにケーキをコトッと乗せた。

「え、いやいや申し訳ないですよ。商品ですよね？」

『正式にはまだ商品ではないんですけど、試作品で誰かに食べてもらいたかったのでぜひ召し上がってください。あ、感想もお願いしますね？(笑)』

「責任重大じゃないですか！(笑) じゃあ遠慮なく頂きますね。いただきます。」

前より砕けた感じで話せるようにもなった私達はよりプライベートの事まで話すようになった。

「うま！これクッキークリームですか？すごく美味しいです！！！レシピ教えて欲しいくらいです！！(笑)」

『わあ、良かったありがとうございます。少し隠し味程度にホワイトチョコ使ってみたんですけどコクがでて美味しいですよね！』

「ホワイトチョコ！確かに言われればホワイトチョコの味もするかも… あ、そういえば宮国さんはお誕生日いつなんですか？」

『え、私ですか？(笑) 私は… 教えません(笑)』

「え、なんでですか(笑)俺にも何かプレゼント贈らせてください！」

『いや、うーん。…偶然にも同じで驚いてたんですけど、わたしも同じ日が誕生日なんです(笑)』