超能力40 大したこと無い ページ41
＿＿しかし
ドンッッ！！！！！
圧倒的な強さを持っていたのは、深海王ではなくサイタマだった。
彼の一撃で、深海王の腹には巨大な風穴が空いた。それと同時に、ドサリと音を立てて深海王が力なく地面に突っ伏した。瞬きをする暇も無く、サイタマは深海王をいとも簡単に破ってしまったのだ。
あまりにも突然な出来事に、シェルターから覗く者達は目を見張る。
サイタマなら簡単に深海王に勝てると確信していたジェノスは彼の勝利に薄く笑い、Aは驚いたような、呆れたような顔をしていた。
「はぁ...アンタってば漫画みたいな奴ねぇ...」
「流石先生だ」
Aがサイタマをちらりと見上げれば、彼はつまらなそうに死んだ深海王を見ていた。
サイタマからすれば、深海王は本当に取るに足らない存在だったのだろう。期待外れも良いとこだ。そんな言葉すら浮かんできそうな表情をしている。
兎にも角にもこれで収束した。入りっぱなしだった力が抜けたAたちを余所に、市民は歓声を上げたり、叫んだりしていた。
「ええええええええ！」
「すげーすげー！！」
「やっつけた...助かったぞおおおお！！」
「何者なんだ！あいつ！」
「一発で仕留めちまったぞ！」
「ワンパンだよワンパン！」
「何でだ！？他のヒーローが太刀打ちできなかったって言うのに！」
「C級じゃないの！？」
生きている喜びと、助かったと言う安心感に、湧き上がる歓声。しかし、そこに一人、嘲るように死骸を見下ろす若者がいた。
「実はあんまり強い怪人じゃなかったんじゃね？」
意地悪くにやにやと笑うその若者。すかさず彼の隣にいた青年が異議を唱える。
「いやでも、色んなヒーローが負けてるぞ...」
どんな惨劇だったか、思い出しただけでも身震いする。それでも若者は馬鹿にしたように嗤い、言い返す。
「負けたヒーローが弱かっただけなんじゃね？」
「それは...。確かに今の見ると敵が弱く見えるけど...」
何とも言えずに言葉を濁す青年に、彼は気を良くしたのか饒舌に語りだした。
「そこのいるC級ヒーローが一発で倒しちゃったんだぜ？負けたヒーローってどんだけ...ププッ！
A級とかS級とかぶっちゃけ肩書だけで大したこと無いんだな」
完全に馬鹿にしたような口振りに、他の者も苛立っているのか反論する。
「おい、やめろよ。一応命張ってくれてたんだぜ」
空気が悪くなる一方、それを気にも留めないのか彼はただ嗤いながら大した事でもなさそうにべらべらと喋る。
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りょんみょ - 続きめちゃくちゃ楽しみに待ってます！何度読み返しても面白い作品なので更新待ってます！無理せず投稿してください！ (2021年7月2日 23時) (
レス) id: fa046c7faf (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - すっっごく面白いです！！個人的に主人公の性格が好きです(笑)更新楽しみにしてます！作者さんのペースで頑張ってください！！応援してます！m(_ _)m (2020年5月26日 8時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
鬼姫海咲 - 続きが…みたい…！ (2019年5月1日 18時) (レス) id: 5b9b2060aa (このIDを非表示/違反報告)
面白い！！！ - すごい面白いです！！！！続きがすごく気になります.........！！！更新頑張ってください！ (2018年8月22日 21時) (レス) id: 319344e928 (このIDを非表示/違反報告)
y07(プロフ) - リコさん» 面白く感じて頂けたなら幸いでございます！サイタマかっこいいですよね( *´艸｀)更新はマイペースに頑張ります！コメントありがとうございました！ (2018年6月23日 16時) (レス) id: 39439d4efd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：y07 x他1人 | 作成日時：2017年8月3日 23時
