超能力13 爆散 ページ14
「こんなの簡単に消せるわよ」
さっきまであった竜巻がこんなに簡単に消されるだなんて...。流石S級は格が違うわね...。
最早勝てる勝てないのレベルではなくなってきた。他にどうやって攻撃すればいいのよ。
「もっと工夫をしなさいよ。馬鹿ね」
「す、すみません...」
「謝ってる暇があんなら足んない頭働かしてとっとと攻撃しなさいよ鈍間！」
「理不尽の極み！」
言葉の暴力が降り注ぐ。こんな少女に(※実年齢は28です)叱責されるなんて...。お姉さんいい年して泣きそう。お酒も入ってないのに。
若干目に滲んできた温かい水を、零すまいと袖でごしごしと目を擦る。少し痛いけど仕方ない。
どうせ後攻撃を止めたところでタツマキさんが諦めてくれるわけはないんだ。もう、やるっきゃないでしょっ！
「分かりました...。行きます！！」
もう一度風を起こす。先程の竜巻ではなく、徐々に風を集めていくように。
その風を小さな球体状に圧縮しながら形成していく。これなら、少しは手ごたえがあるかもしれない。
「はああああっ！！！」
形成した少し大きなボールの様に圧縮された風を、タツマキさんのいる場所へ放った。正確的にはタツマキさんの足元だ。
地面にその風が触れた瞬間、ベキベキと音を立てながら地表が剥がれ、四方八方に爆散する。風が爆弾の代わりになり弾ける。かなりの力で風を圧縮したのか、弾けた瞬間の威力はかなりあった。
風が触れた地面は、広い範囲で深く抉れている。身体に当たれば、普通の人間ならタダではすまない筈だ。
これは以前、サイタマのヒーローになる特訓を手伝っていた時に出来た技だ。瞬発力を高めたいとリクエストをされたため、無数の球体に形成して圧縮した風をサイタマへと放ちまくった。
まあ威力が威力なだけに、サイタマに「地雷みたいだから止めろ」と言われ、直ぐ廃止になったが。
怪人にはかなり効果があると思うが、タツマキさんにはどうだろうか。
地面が弾けたため砂塵が舞い、良く見えない。きょろきょろと目を動かしてると、突然鋭い声が耳を突いた。
「こんな猫騙しみたいな技が通用すると思ってんの？当てんなら本気で私に当てなさいよ！一丁前に手加減してんじゃないわよ！不愉快！！」
どうやら彼女は地面そのものを超能力で強制的に引っぺがし、それを盾にして風の威力を押さえたらしい。
砂のベールが消えたと思えば分厚い土の壁とこんにちは状態だった。うん無理詰んだ。
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りょんみょ - 続きめちゃくちゃ楽しみに待ってます！何度読み返しても面白い作品なので更新待ってます！無理せず投稿してください！ (2021年7月2日 23時) (
レス) id: fa046c7faf (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - すっっごく面白いです！！個人的に主人公の性格が好きです(笑)更新楽しみにしてます！作者さんのペースで頑張ってください！！応援してます！m(_ _)m (2020年5月26日 8時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
鬼姫海咲 - 続きが…みたい…！ (2019年5月1日 18時) (レス) id: 5b9b2060aa (このIDを非表示/違反報告)
面白い！！！ - すごい面白いです！！！！続きがすごく気になります.........！！！更新頑張ってください！ (2018年8月22日 21時) (レス) id: 319344e928 (このIDを非表示/違反報告)
y07(プロフ) - リコさん» 面白く感じて頂けたなら幸いでございます！サイタマかっこいいですよね( *´艸｀)更新はマイペースに頑張ります！コメントありがとうございました！ (2018年6月23日 16時) (レス) id: 39439d4efd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：y07 x他1人 | 作成日時：2017年8月3日 23時
