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「いやしかし、リーマスが日本人の、それも女の子を連れてくるとは思わなかったよ」
「父さん…」
「Aさん、率直に聞くが、息子のことはどう思っているんだい？」
「父さん！」
快活に笑うライアルさんに、またもリーマスが噛み付くように抗議した。まあまあ恥ずかしいよね。わかるよその気持ち。
ホープさんもライアルさんに乗っかって、「私もぜひ聞きたいわ！」と興味津々にこちらを向いた。
黙っているのも失礼なので、私はリーマスに対する正直な意見を言った。
「息子さんは、とても周囲をよく見ている子だと思ってます。それでいて繊細で優しく、気を遣える素晴らしい人です」
全員が口を閉じてこちらを見る。
「彼のような素敵な人とホグワーツで知り合えて、私はとても幸せ者です」
そこまで話してふと目を動かしてルーピン一家を見遣る。ホープさんとライアルさんはぽかんとした様子でこちらを見ていた。
え、なんかまずいこと言った？台詞がキザっぽかった？
微妙な空気に冷や汗が滲み始めたところで、ライアルさんが口を開いた。
「驚いたよ。君は手紙で聞いていた以上に大人びている子だね」
「えぇ。それに、ウチの子をとても見てくださってるわ」
2人は嬉しそうに顔を見合わせた。我が子を褒められて嬉しいのだろう。
取り敢えず私は失礼なことをやらかしたわけではないので安心する。
「うふふ、やっぱりAさんなら安心だわ。私のことはお母さんと呼んでも良いからね」
「じゃあ私のことはお父さんと呼んでもらおうかな」
楽しそうな2人の言葉に、隣でジュースを飲んでいたリーマスがゴホッゴホッ！！と思い切り噎せていた。
変なところにジュースが入って呼吸が苦しいのか、真っ赤な顔をして咳し続けている。大丈夫か。
「ごほっ、う、げほっ、母さん父さん！」
「あらどうしたのリーマス。顔が真っ赤よ」
涙目でリーマスが2人を睨むが、そんなのお構いなしに彼らはワインを片手に楽しげに笑っていた。
＊
夕食が終わった後、私とリーマスは2人揃ってリビングのソファに腰掛け、テレビを見ていた。
「夕食の時は見苦しいところを見せてすまないね…」
「そう？楽しそうで良い家族じゃん」
小さい画面の中では、コメディアンがトークショーを行なっているが、現代っ子の私にはいまいち私にはピンとこなかった。これがジェネレーションギャップだろうか。
「明日は、近くの映画館で映画でもどうだい？」
「お、いいね」
明日も楽しみだなぁ。
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桜丸 - 更新待ってます！ (2022年10月3日 15時) (
レス) @page28 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - たちばなさん» コメントありがとうございます〜！笑っていただけるとは…！！嬉しい限りでございます！モチベにつながります！本当にありがとうございます！ (2020年12月9日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 更新楽しみにしてました！！見ていない間に2話も更新されてて秒で読んでしまいました笑 これからも頑張ってください！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 3ae7e914ee (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - アヤキさん» うわーー！嬉しいお言葉ありがとうございます！私生活の都合で亀更新ですが、一応結末は決めているので気長にお楽しみください！ (2020年12月8日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
アヤキ - 更新ありがとうございます！好きなお話なので定期的に見に来ていますwこれからも頑張って下さい、応援しています！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいとーこ | 作成日時：2020年5月10日 15時
