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「えええぇえ何で私見た瞬間に気絶すんの！？そんなに私がいるのが嫌だった！！？」
目の前で倒れたブラックに悲鳴を上げながらショックを受ける。ここまでの反応をされると普通に傷つく。泣いていいかな？
取り敢えず床に伏したままではいけない。私はため息をつきながら荷物をキッチンに下ろし、ブラックを一先ずソファへと寝かせたのだった。
「呼吸はあるし熱もないし…、取り敢えず氷嚢はいらない、かな…？」
ブラックの白い額に手を当て熱がないことを確認した私は、買ってきたものを仕舞いながら夕飯の準備に取り掛かった。
今晩の夕飯はナポリタンだ。簡単に作れるし美味しいから丁度いい。
先ほど買ってきたパスタを鍋で茹でている間に玉ねぎやピーマン、ソーセージなどの具材を切っていると、ソファの方から「うぅ…」と低い声が聞こえる。
ブラックが漸く目を覚ましたようだ。
私はグラスに水を汲み、ブラックに渡しに行った。
「おはよう、ブラック」
「さ、サクラバ…？」
「そうだよ、また気絶しないでね。はいこれ水。ちゃんと水分補給しなよ」
「お、おう。ありがとな」
おずおずとグラスを受け取ったブラックは、水を一口飲むと、ふと鼻をスンスンとさせながらキッチンから漂う匂いを嗅いだ。
「お前なんか作ってんの？」
「うん、夕飯の支度。パスタ茹でてるよ」
「ふーん」
ブラックがそう相槌したところで、ぐぅう、と唸るような彼の腹の虫が低く鳴った。パスタの茹でる匂いで空腹が刺激されたのだろうか。
「夕飯食べてく？」
「え、あ、いや、それは悪ぃし…」
「2人分茹でてたんだよね。ブラックがよければ食べてってよ」
私の言葉にぽりぽりと頬を爪先で掻いたブラックは、少し考えるような仕草をしている。しばらくの沈黙が続くので、私はキッチンに戻り、作業しながら彼の返答を待った。
「じゃ、じゃあ、食ってく」
漸くブラックからの返答がきて、私は「OK」と言葉を返した。
きっと夏休み前のことを気にしているのだろう。勿論私も気にしてる。
「良かった。じゃあ出来るまでもう少し待ってて」
「あ、俺も何か手伝うぜ。何すりゃいい？」
そう言ってソファから立ち上がったブラックは、キッチンへと寄ってきた。
「じゃあ、このバターをフライパンで溶かして、ここの野菜とソーセージ炒めて」
「分かった。てか、お前何作ってんだ？」
「ナポリタン」
「ナポリタン？なんだそれ」
「日本のパスタ料理だよ。ケチャップを絡めたパスタなんだよ」
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桜丸 - 更新待ってます！ (2022年10月3日 15時) (
レス) @page28 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - たちばなさん» コメントありがとうございます〜！笑っていただけるとは…！！嬉しい限りでございます！モチベにつながります！本当にありがとうございます！ (2020年12月9日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 更新楽しみにしてました！！見ていない間に2話も更新されてて秒で読んでしまいました笑 これからも頑張ってください！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 3ae7e914ee (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - アヤキさん» うわーー！嬉しいお言葉ありがとうございます！私生活の都合で亀更新ですが、一応結末は決めているので気長にお楽しみください！ (2020年12月8日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
アヤキ - 更新ありがとうございます！好きなお話なので定期的に見に来ていますwこれからも頑張って下さい、応援しています！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいとーこ | 作成日時：2020年5月10日 15時
