ガールズトーク ページ5
「A！今日はガールズトークをしましょ！」
「私らガールズで毎日話してるじゃん。それはもう完全なるガールズトークだよリリー」
「Aのことについて色々知りたいのよ！」
リリーが宝石のような目を煌めかせながら私に詰め寄るものだから、圧に負けてガールズトークの承諾をした。
取り敢えず私たちは中庭へ行き、日当たりがいい適当な所に腰を下ろした。
「ずばり単刀直入に聞くわ。A、好きな子はいるの？」
「最初からクライマックス」
本当にずばり来たなリリー。まあ年頃の女の子だし、最近カップルがどうとか浮ついた話であちこち盛り上がっているから無理もないだろう。
年寄り染みたことを思いながら、私は素直に「いないよ」と答えた。
「本当に？」
「本当に。なに？疑ってんの？」
「だってA、最近ルーピンと仲が良いじゃない」
「あー、あれは友達としてだよ」
私がそう言えば、リリーは不服そうな顔をしていた。どうやらまだ疑っているらしい。本当に何もないのに。
だって相手は実質10歳以上年下の子供だし。
そんな少年らに手を出してみろ、日本だったら淫行で捕まる。それ以前にいたいけな少年に手を出したという罪悪感で私の精神が死ぬ。
「取り敢えず好きな人はいないよ」
「えー、じゃあ、憧れの人とかはいないの？」
「憧れの人？」
「ほら、かっこいい先輩とか」
「そもそも知ってる先輩いないからなぁ…」
基本的にスリザリンではセブルスかマリーちゃんしか友達はいないので他の生徒のことは知らない。
他の寮の先輩なら尚のこと知らない。いじめる人はいても、話しかけようとする人はいないからである。
「あ、ザック・○フロン…」
「ん？ザック、…？誰？それ。先輩なの？」
ふと、個人的に好きな俳優の名前が上がる。
勿論彼は元の世界の人なので、この世界に存在はしてないし今の年代だと生まれてもいないだろう。
キリッとした太めの眉とブルーの双眸を思い出し、無意識にうっとりとしてしまう。
好きすぎて彼の出演作を手当たり次第漁るようにして観たのは良い思い出だ。
「尊いなぁ…」
「それ日本語？トートイって何？」
おっと無意識に心の声がだだ漏れだったらしい。
きっと今の私の表情もだらしないことだろう。
「どんな意味なの？トートイって」
「うーん、好きをめっちゃ越えているってこと？」
「？」
微妙なニュアンスをリリーにどう説明すれば良いのか分からず、私は悩むばかりであった。グー○ル先生ヘルプミー。
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桜丸 - 更新待ってます！ (2022年10月3日 15時) (
レス) @page28 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - たちばなさん» コメントありがとうございます〜！笑っていただけるとは…！！嬉しい限りでございます！モチベにつながります！本当にありがとうございます！ (2020年12月9日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 更新楽しみにしてました！！見ていない間に2話も更新されてて秒で読んでしまいました笑 これからも頑張ってください！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 3ae7e914ee (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - アヤキさん» うわーー！嬉しいお言葉ありがとうございます！私生活の都合で亀更新ですが、一応結末は決めているので気長にお楽しみください！ (2020年12月8日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
アヤキ - 更新ありがとうございます！好きなお話なので定期的に見に来ていますwこれからも頑張って下さい、応援しています！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいとーこ | 作成日時：2020年5月10日 15時
