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「シリウスって、Aのこと、好きなの？」
睨みにも似たリーマスの視線が、ジロリと俺へと向けられる。特別何かをしたわけでもないのに、この視線のせいで何か悪いことをしたような気分になった。
「好きっつうか、なんつーか…」
「どうなんだい？」
「よ、…よく分かんねえ……」
モヤモヤしたものが胸に突っかかり、自分でもよく分からない。
少なくとも、1年の頃よりはずっとサクラバに好印象は抱いている。それに、あいつを国籍や人種で差別したり、からかっていじめたりしたことを、俺は今更ながらに後悔だってしているんだ。
そう思うと何だか居た堪れなくなって、リーマスから視線を外しながらそう答える。すると、俺の返答に満足していなかったのか、ジェームズが不満げに声を荒上げた。
「何なんだいその中途半端な答えは！シリウス、自分のことだろう？」
「う、うぅうるせえ！そんなん俺だって…！」
「よく分からないのにサクラバの物をめちゃめちゃにして壊したの？」
「だーかーらー！！アレはスニベルスの奴がずっと何ヶ月もサクラバを傷つけてばっかだから、」
「だからってサクラバ本人にその不満を当たってどうするのさ」
「うぐっ…！！」
そう言われるとぐうの音も出ない。あの時の俺は頭に血が上っていて、リアルに描かれていたスニベルスを一刻も早く破り捨てたかったのだから。
何も言い返せない俺に、ジェームズは呆れたように溜息を吐いた。
「はぁ、やれやれ。頭のいい君がこんなに鈍感だとは思わなかったよ」
「鈍感って…！いや！俺はサクラバのことは恋愛対象として見ちゃいねぇ！あくまで、とっ友達！そう！友達としてだ！」
そうだ、サクラバは友達だ。友達のために俺はあそこまで熱くなっていたんだ！
「ふぅん？友達なんだ。じゃあ僕がサクラバと付き合ってもキスしても君は何も言わないのかい？」
「はぁ！？ジェームズお前っ、サクラバのこと…！？」
ジェームズがサクラバと…！？想像できねぇしサクラバにジェームズは似合わねえ！
ショックでわなわなと身を震わせていると、ジェームズはにやりと笑って俺に指差した。
「ほら、焦ってるじゃないか。あ、安心してね。僕はエバンズ一筋だから」
「なっ、ジェームズてめぇ！」
「これで分かっただろう？君はサクラバに恋をしているんだよ」
俺がサクラバに恋をしている…？
いや、違う、そんなわけがない。サクラバを差別していじめてた俺が、あいつに身勝手に恋をしていいわけがないんだ。
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桜丸 - 更新待ってます！ (2022年10月3日 15時) (
レス) @page28 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - たちばなさん» コメントありがとうございます〜！笑っていただけるとは…！！嬉しい限りでございます！モチベにつながります！本当にありがとうございます！ (2020年12月9日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 更新楽しみにしてました！！見ていない間に2話も更新されてて秒で読んでしまいました笑 これからも頑張ってください！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 3ae7e914ee (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - アヤキさん» うわーー！嬉しいお言葉ありがとうございます！私生活の都合で亀更新ですが、一応結末は決めているので気長にお楽しみください！ (2020年12月8日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
アヤキ - 更新ありがとうございます！好きなお話なので定期的に見に来ていますwこれからも頑張って下さい、応援しています！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいとーこ | 作成日時：2020年5月10日 15時
