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「僕のせいで、君の友達も、友情も傷つけてしまった。本当に、何て謝ったらいいか…」
「リーマス…」
「君の気が済むなら、僕を好きなだけ殴ってほしい…」
「えぇ…」
既に殴られる覚悟は決まっているのか、リーマスは深刻な面持ちで私の身長に合わせて屈んだ。
この体勢は顔面を殴れというメッセージなのだろうか。責任の取り方が昭和のヤンキーチックだ。
勿論私は友人を殴るなんてことはしない。
「リーマス、そんなことしないでよ」
「でもそれじゃ、僕は…」
「リーマスのせいだけじゃないよ。だから、そんなに気負わないで」
不服そうにリーマスの背が真っ直ぐに伸びた。
「今は多分、セブルスもいっぱいいっぱいで、気持ちの整理が付いてないなんだよ」
「気持ちの、整理…」
「そう、気持ちの整理。きっとその内、元通りになるよ」
「A…」
「私はセブルスを信じてるよ。勿論、リーマスに酷いことを言ったのは、許されたことじゃないけど…」
リーマスがポッターの親友だから、セブルスは余計に彼を目の敵にしているのだろう。
一年からセブルスが受けたいじめを顧みれば、そうなるのも仕方ない。
しかし私からすれば、リーマスもセブルスも大切な友達だ。どちらを選ぶ選ばないの問題ではない。
どうしたら問題を解決できるのだろう。
「おいおい、グリフィンドール生がわざわざスリザリンの前で猿と逢瀬かぁ？」
「君は…」
重々しい空気の中に、意地悪な茶々を入れられる。声の方を見れば、いつぞやのセブルスの友人(仮)であった。
確か名前は…____
「えー、え、えぇ…、あっ！エブリデイ？」
「エイブリーだ！！！」
「あ、それだ」
訂正されてやっと正しくエイブリーを認識した。悪びれる様子がない私を、彼は苛立たしげに睨む。
「人間以下の脳味噌だな、流石Miss.モンキーだ」
「エイブリーといったね。君、その発言はAに対する立派な侮辱だ」
「だったら何だよ、ルーピン。穢れた血でイエローモンキーのサクラバにそう言って何が悪い」
「ッ、！」
エイブリーの言葉がリーマスの逆鱗に触れたのか、彼はガッ！と勢いよくエイブリーの胸ぐらを掴みあげた。今すぐエイブリーに殴りかかりそうな雰囲気である。
夏休みの映画館での出来事を思い出し、私は慌ててリーマを制止させようとする。
「リーマス！そんなに熱くならなくても良いって！」
「っでも、」
友人のために熱くなるのは彼の長所であり短所だ。
悔しげにリーマスの表情が歪められた。
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桜丸 - 更新待ってます！ (2022年10月3日 15時) (
レス) @page28 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - たちばなさん» コメントありがとうございます〜！笑っていただけるとは…！！嬉しい限りでございます！モチベにつながります！本当にありがとうございます！ (2020年12月9日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 更新楽しみにしてました！！見ていない間に2話も更新されてて秒で読んでしまいました笑 これからも頑張ってください！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 3ae7e914ee (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - アヤキさん» うわーー！嬉しいお言葉ありがとうございます！私生活の都合で亀更新ですが、一応結末は決めているので気長にお楽しみください！ (2020年12月8日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
アヤキ - 更新ありがとうございます！好きなお話なので定期的に見に来ていますwこれからも頑張って下さい、応援しています！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいとーこ | 作成日時：2020年5月10日 15時
