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セブルスの口からリーマスに向けて酷い暴言が放たれ、その場にいた全員が息を呑んだ。
「スニベルスの分際で、僕の大切な親友を貶すなんて…！！許さないぞ！今すぐ謝るんだ！」
「地に頭を擦り付けて謝罪しろ！スニベルス！」
彼への暴言に対してポッターとブラックが前に飛び出し杖を構えて怒っている。きっとタチが悪く、そして威力が強い魔法をセブルスに掛けるつもりなのだろう。
考えるよりも先に、私は慌ててポッターたちに向かって口を開いた。
「ちょっと！やめなよ！」
「止めないでよサクラバ。これは僕らの問題なんだ。部外者の君が入っていいことじゃない」
「でも、！」
反論をしようと言葉を紡ごうとしたその瞬間、ポッターの手が伸び、私のネクタイをグイッと強い力で掴み上げた。
「これ以上僕らへ踏み込んでくるなら…、例え君でも容赦しないよ」
喉元に杖の先を押し当てられ、ヒュッと息を呑む。
ポッターの分厚い眼鏡の奥は、普段のふざけた態度からは想像もつかないほど怒り一色に染められていた。彼は完全に頭に血が上っているようだ。
「ッ、ポッター！！Aを離せ！」
セブルスの怒鳴り声と共に、ポッターから勢いよく剥がされる。そして彼は守るように私を背に隠し、リーマスに向けて杖を突きつけた。
「A、良いかよく聞け、このリーマス・ルーピンの正体は____」
叫ぶように、セブルスが言い放つ。
「人狼なんだ！！！」
リーマスは酷く傷ついた様子で、目に涙を溜めて私達を見ていた。それに釣られて私の胸もズキンと痛む。
「平気な顔をしてホグワーツで過ごしているが、その正体は恐ろしい化物なんだ！」
「ねえ、セブルス…」
「この事実を学校中にバラしてやる！そうすればルーピン、お前も、庇っているポッターたちも、無事では済まな____」
「セブルス！！！！」
気づけば私は、お腹の底から声を出して叫んでいた。
これ以上大切な友達が、大切な友達を言葉で傷つけるところを見たくなかった。
セブルスによって彼の背後に隠されていた私は、己の足で前に出た。
「知ってたよ。リーマスが人狼のこと」
「え…」
セブルスも、ポッターもブラックもペティグリューもみんな目を見開いた。驚いていないのは、私とリーマスだけであった。
「3年生の夏休みに、リーマスから直接聞いたよ」
「なら、なおさらッ、何でそんな奴を…！！」
「友達だからだよ」
私の言葉に、セブルスは怒っているような、悲しような、複雑な表情で唇を噛んだ。
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桜丸 - 更新待ってます！ (2022年10月3日 15時) (
レス) @page28 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - たちばなさん» コメントありがとうございます〜！笑っていただけるとは…！！嬉しい限りでございます！モチベにつながります！本当にありがとうございます！ (2020年12月9日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 更新楽しみにしてました！！見ていない間に2話も更新されてて秒で読んでしまいました笑 これからも頑張ってください！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 3ae7e914ee (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - アヤキさん» うわーー！嬉しいお言葉ありがとうございます！私生活の都合で亀更新ですが、一応結末は決めているので気長にお楽しみください！ (2020年12月8日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
アヤキ - 更新ありがとうございます！好きなお話なので定期的に見に来ていますwこれからも頑張って下さい、応援しています！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいとーこ | 作成日時：2020年5月10日 15時
