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セブルスの身に起こったことをリリーから聞き、慌てて彼を探す。
校内をあちこち探し回って漸くセブルスを見つけた私は、人目も憚らずその黒い後ろ姿に向かって叫んだ。
「セブルスー！」
「なんだ…」
振り返ったセブルスは慌てふためく私の様子を見て事を察したのかあからさまに眉を顰めた。
溜息まじりに私をジロリと見る。その表情からはどこか疲弊していた。
「リリーから聞いたよ、ポッターに助けられたんだって？」
「ッ、助けられてなんか無い！！」
「そんなに怒らなくても…」
白い顔を真っ赤に染めて怒っているもんだから、思わずしゅんとしてしまう。
まだ詳しい事情は知らないが、昨日の夜に、どうやらセブルスはポッターに命を救われたらしい。
どのような経緯でセブルスが命の危険にさらされたかは分からないが、何はともあれ無事でいてくれたならそれでいい。
「とにかく、セブルスが無事なようで安心した。ポッターにお礼言った？」
「誰があんな奴にお礼など！！ふざけるな！」
「分かったって！そんなに怒らないでよ！」
フーッ、フーッと激しく威嚇する猫よろしく鋭い目つきでセブルスは私を睨む。
毎日のように悪戯と称した嫌がらせ(いじめ)をするポッターから助けられたのが、余程不快なのだろう。
プライドが高い彼のことだ。是が非でも救われた事を認めないんだろうな。
「まあ、目立った怪我は見たところしてないようで一先ず良かったよ」
「忌々しいポッターめ…。あいつに助けられるくらいならあのまま死んだ方がマシだ」
「こら、怖いこと言わないの。セブルスが死んだら私もリリーも泣くからね？」
苛立つセブルスを宥めながらスリザリンの寮へと戻ろうと踵を返した矢先のことだった。
「や、やぁ…。スネイプ」
いつもの3割増に血の気が引いた顔をしたリーマスが、セブルスに気まずそうに声を掛ける。
リーマスのバックにはお馴染みの悪戯仕掛け人である3人もいた。
「ルーピン、貴様…！！」
「そ、その、僕のせいで、危険な目に合わせて、本当にごめん…」
目を伏せがちなリーマスの言葉に、私は首を傾げる。
話の流れがいまいち掴めていない。今回のセブルスに関する事件には、リーマスが関わっているのだろうか。
私以外の5人は事情を把握しているのか、私のように疑問を抱いている様子はなかった。場違いだが何かハブられてる気分だ。
「ごめん、だと？どの面を下げて謝っているんだ…！？僕とAに近づくな！このッ、醜い化物め！！」
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桜丸 - 更新待ってます！ (2022年10月3日 15時) (
レス) @page28 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - たちばなさん» コメントありがとうございます〜！笑っていただけるとは…！！嬉しい限りでございます！モチベにつながります！本当にありがとうございます！ (2020年12月9日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 更新楽しみにしてました！！見ていない間に2話も更新されてて秒で読んでしまいました笑 これからも頑張ってください！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 3ae7e914ee (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - アヤキさん» うわーー！嬉しいお言葉ありがとうございます！私生活の都合で亀更新ですが、一応結末は決めているので気長にお楽しみください！ (2020年12月8日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
アヤキ - 更新ありがとうございます！好きなお話なので定期的に見に来ていますwこれからも頑張って下さい、応援しています！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいとーこ | 作成日時：2020年5月10日 15時
