クィディッチ ページ3
「サクラバ！良かったら明日のクィディッチの試合を見に来てくれないかい？」
「Mr.ポッター、何が目的なんだい」
「そんな！目的だなんて何も無いよ！あわよくばエバンズを誘って応援に来て欲しいとかそんなこと思ってないさ！」
「お前の本心はそれか」
唐突にポッターからクィディッチの試合観戦に誘われたと思ったらコレである。ブレないなこいつ。
「行かない。パスで」
「えー！何でさ？シリウスたちだって君と観戦したがってるよ！」
「そもそもクィディッチに興味がないし」
「何故！？あんなに熱くなれるスポーツは無いよ！」
「スポーツ得意じゃないんで」
「観るだけさ！空を駆け巡る選手を見るのもきっと楽しいよ！」
何だか今日のポッターはしつこい。
そもそも私と彼はそこまで仲良しでもない。ぶっちゃけ彼のことは友達の友達程度にしか思ってないのでこんなに誘われるとは思ってもみなかった。
何故ここまで必死になるのか。そんなにリリーに応援してもらいたいのだろうか。
「私が行かなくてもリリーは多分観戦しに行くよ？」
「えっほんと！？いやそれも嬉しいけどサクラバも行こうよ！」
リリーへの並々ならぬ執着もあるが、どうやら今回は別件のようだ。ならば何故ここまで誘うのか。
まさか私に気があるのでは？と自意識過剰にそんなことを思ったが普段の彼を見ていればあり得ないのですぐに考えを打ち消した。
「何か見ててハラハラするんだよね。怪我しそうで」
「怪我は多少なりとも付き物だよ。そうじゃなきゃ面白くない！さ、クィディッチの観戦に、」
「行きません。明日はゆっくり寝てたいんでパス」
人と人が空中でぶつかり合うのは観てて心臓に悪いから、やはりクィディッチの試合は見たいと思わない。
半ば強引にポッターとの会話を終了させて、私は自分の部屋へ戻ろうと踵を返した。
後ろでポッターが何か叫んでいたが、振り向かずに手だけを振ってその場を後にした。
＊＊
「断られちゃった」
僕がそう言えば、シリウスは分かりやすく落ち込んでいた。
つい2、3ヶ月前までは考えられなかった彼の態度に、僕は不覚にも笑ってしまう。
あんなに嫌っていたのに、珍しいこともあるものだ。
「そうかよ。で？サクラバはなんて？」
「あー、ゆっくり寝てたいからパス、だってさ」
「はぁ？ふざけんなあいつ」
「クィディッチより睡眠かよ」とシリウスは唇を尖らせながら拗ねた。
そんなに言うなら自分で誘えばいいのにね。困った親友だよ君は。
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桜丸 - 更新待ってます！ (2022年10月3日 15時) (
レス) @page28 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - たちばなさん» コメントありがとうございます〜！笑っていただけるとは…！！嬉しい限りでございます！モチベにつながります！本当にありがとうございます！ (2020年12月9日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 更新楽しみにしてました！！見ていない間に2話も更新されてて秒で読んでしまいました笑 これからも頑張ってください！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 3ae7e914ee (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - アヤキさん» うわーー！嬉しいお言葉ありがとうございます！私生活の都合で亀更新ですが、一応結末は決めているので気長にお楽しみください！ (2020年12月8日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
アヤキ - 更新ありがとうございます！好きなお話なので定期的に見に来ていますwこれからも頑張って下さい、応援しています！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいとーこ | 作成日時：2020年5月10日 15時
