お坊ちゃんズ ページ19
グリフィンドールの談話室にお邪魔し(周りの生徒からの視線がめちゃんこ痛い)、リリーと一緒に魔法界の通信販売カタログを見ていた時のことであった。
世界各国の珍しい魔法グッズやお菓子をリリーとあれやこれや話しながら読んでいると、談話室にポッターたちが現れた。
ポッターはリリーを見るなり目を輝かせて口説き始める。
「やぁ！僕の女神！今日も相変わらず美しいよ！その美しさはビーナスも裸足で逃げ出すほどだ！」
「あらそう」
彼の熱烈な口説き文句にリリーは我関せずといった様子だった。本当にこの子らが将来夫婦になるのか怪しくさえ思う。
「あ、サクラバもいたんだ」
「私はついでか？」
散々リリーに愛を捧げた後でポッターは私をようやく認識した。それにしてもテンションの落差が激しすぎる。眼鏡叩き割るぞ。
「サクラバがここの談話室にくるなんて、珍しいね」
「うん、リリーに誘われてね」
ペティグリューが目を丸くしながら私を見ていたが、説明すれば納得したように頷いた。
いやしかし、スリザリンが嫌いなブラックが食い付いてくると思ったが意外なことに特に反応はなかった。
彼も進級して精神的に成長したのだろうか。
「ところで、Aたちは何を見ているんだい？」
「通信カタログだよ」
リーマスの質問に答えた後、彼らにも見えるようにカタログを広げた。
リーマスとペティグリューは興味深そうに覗き込むが、対するポッターとブラックはそれ程興味を示さなかった。
つまらなそうにカタログに目を走らせ、頭の後ろで腕を組みながらブラックは語る。
「こんなのに載ってるやつなんざ、大体は毎年ウチに贈られてくるぜ」
「あぁたしかに。お！このチョコレートの詰め合わせ、僕の家にクリスマスに贈られてきたよ！」
そう言ってポッターが指差したのは、有名なチョコレート専門店(リーマスが以前好きだと言ってた)の高級チョコの詰め合わせだった。私のお小遣いでは買えない代物だ。
「えー、凄い高いやつじゃん。いいなー」
「そうかい？味はそんなんでもなかったよ？」
「ポッターは贅沢者だね」
こんな高級な品物を贈ってくれるとかどんだけ羽振りのいい知人がいるんだ。
羽振りの良さゆえに財布の紐が緩んでいるのか、そう思ったところでリーマスが苦笑しながら言った。
「まあ、ジェームズとシリウスの家は魔法界有数の名家だもんね」
「え」
「え？」
リーマスの言葉に私は固まった。
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桜丸 - 更新待ってます！ (2022年10月3日 15時) (
レス) @page28 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - たちばなさん» コメントありがとうございます〜！笑っていただけるとは…！！嬉しい限りでございます！モチベにつながります！本当にありがとうございます！ (2020年12月9日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 更新楽しみにしてました！！見ていない間に2話も更新されてて秒で読んでしまいました笑 これからも頑張ってください！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 3ae7e914ee (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - アヤキさん» うわーー！嬉しいお言葉ありがとうございます！私生活の都合で亀更新ですが、一応結末は決めているので気長にお楽しみください！ (2020年12月8日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
アヤキ - 更新ありがとうございます！好きなお話なので定期的に見に来ていますwこれからも頑張って下さい、応援しています！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいとーこ | 作成日時：2020年5月10日 15時
