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どの国にも碌でなしはいるものだ。基本は変わらない。
「何か言えよクソアジア人！」
「その不細工な面にお似合いの短足で逃げるのか？」
2人組の男たちは尻餅をついた私を見てゲラゲラと大声で笑っていた。周囲の人たちは関わりたくないのか見て見ぬ振りをしたり、面白そうにこちらを見ている。
あぁ、折角リーマスが誘ってくれた映画が台無しになってしまう。
誰も助けてくれる人はいない。さあどうしよう。
そう焦ったところで、ポップコーンとジュースを両手に抱えたリーマスが戻ってきた。
床に尻をつく私を一瞥した後、リーマスは顔を思い切り顰めた。
そして、低く唸るように言う。
「彼女に何をしている」
あからさまに怒っている様子のリーマス。しかし、そんな彼に男たちは下卑た笑みを浮かべてヘラヘラしていた。
「あ？誰だよお前。このモンキーフェイスの何だよ」
「君らには関係ない。さあ、彼女に謝ってくれ」
「やだね。誰が謝るか」
彼らとリーマスの間に険悪な空気が流れる。
殴り合いになったとしたら大変だ。2人相手に年下のリーマスが勝てるわけがない。
そう思った矢先、片方の男が吐き捨てるように口を開いた。
「こんな薄汚いアジア人に…物好きな奴め」
彼がそう言った瞬間リーマスは持っていたポップコーンたちをその場に投げ捨て、彼に勢いよく飛びついた。
「ッふざけるな！今の言葉を撤回しろ！！」
「な、っ急に何だよお前！」
飛びついたリーマスは男を床に倒して馬乗りになり、胸ぐらを掴み上げる。かなり強い力で掴んでいるのか、どんなに男が抵抗してもリーマスの手が離れることはなかった。
「ちょ、リーマス！そんなことしなくていいよ！私は大丈夫だよ！」
今までに見たことがないくらい激しく怒るリーマスは、相手を絞め殺してしまう勢いだ。
慌てて私が制止するように言っても、彼は聞かなかい。
「よくない！！！こいつめ、ッ、絶対に許さないぞ！！」
あまりの剣幕ぶりに驚くばかりだ。今のリーマスには普段の穏やかさはどこにもない。
「おい中国人！お前のせいでこうなってるんだぞ！こいつ引き離すの手伝えよ！」
「分かってるよ！！」
片方の男と二人掛かりでリーマスと男を引き剥がそうと試みるが、それでも彼はビクともしない。
その後慌てて周囲の誰かが警備員さんを呼び、ことなきを得た。
警備員さんに事情を説明したら、彼は納得して「気をつけなさい」と言うだけで今回はお咎めは無しになった。
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桜丸 - 更新待ってます！ (2022年10月3日 15時) (
レス) @page28 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - たちばなさん» コメントありがとうございます〜！笑っていただけるとは…！！嬉しい限りでございます！モチベにつながります！本当にありがとうございます！ (2020年12月9日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 更新楽しみにしてました！！見ていない間に2話も更新されてて秒で読んでしまいました笑 これからも頑張ってください！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 3ae7e914ee (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - アヤキさん» うわーー！嬉しいお言葉ありがとうございます！私生活の都合で亀更新ですが、一応結末は決めているので気長にお楽しみください！ (2020年12月8日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
アヤキ - 更新ありがとうございます！好きなお話なので定期的に見に来ていますwこれからも頑張って下さい、応援しています！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいとーこ | 作成日時：2020年5月10日 15時
