のろけ ページ8
会長主×書記四男 学園ﾊﾟﾛ
『おっはよ〜』
「「おはようございます!!」」
朝の爽やかさにはそぐわぬ、野太い声が学園に響く。
真ん中だけを開いた人間の列を、一人の男を先頭に目立つ集団が通る。
「あ、生徒会の御一行よ!!」
「A会長がこっち見たぁ!」
校舎からは女の黄色い歓声が上がり、それに気付いたAは軽く手を振る。途端に女達は倒れ始めた。
手を振るAに、資料を手渡す者が一人。
「…はい。先週の学園祭の結果。まとめといたから、見て」
『お疲れ一松。助かるよ、ありがとう』
可愛い音を立てて、Aは一松の額に唇を落とす。一際高く響く、黄色い歓声が上がり始めた。
「きゃーっ!!会長のでこちゅーよ!」
「会長×書記ね!」
「「素敵〜!!」」
一部の女性はかなりの盛り上がりを見せ、一松も真っ赤になって顔を伏せる。
Aは何も思わないのか、特に気にした様子もなく、道を再び進んだ。
『一松?それと他の松ども?どうした、足を止めて。授業始まるぞ』
「朝から見せつけてくれるね、ほんとさ〜」
『何がだよ、おそ松』
「あっ、朝から情熱的だな、カラ松ボーイ?」
『声、裏返ってるし。あと、カラ松ボーイじゃなくて、一松ボーイだから』
「止めてよね、朝から…砂糖吐くわ」
『美味しくなさそうだな、チョロ松のだと』
「ハッスルハッスル!!」
『ハッスル?なのか?』
「ほんっとに無意識のたらしは困るよねぇ」
『たらし?みたらし??』
一松以外と話す間も、Aはきつく一松の手を握り、離さなかった。
一松は茹で蛸のように赤くなり、Aの背に隠れながら歩き始めた。
『一松?』
「…早く、行こ」
『あぁ、そうだな……出迎えご苦労さん。見送りまでまたなー』
人間の列を抜け、Aはひらひらと手を振って校舎に入る。
一松と繋いだ手の指をしっかりと絡ませて。
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おトク(プロフ) - 妄想して寝れる…んんんおじさま受け最高しんどい (2019年7月31日 18時) (
レス) id: 8135fdc69e (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - はじめまして佐渡の音さん感動的でしたほとんどが泣ける話で泣きたくなったときに読ませて貰います。涙が止まりません。これからも更新頑張って下さい。応援しています。 (2017年10月7日 13時) (レス) id: 09ba0af9d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐渡の音 | 作成日時：2017年6月30日 23時
