あなたとなら ページ6
×カラ松 花の精ﾈﾀ
『うは、街めっちゃくちゃー笑えるー』
「いや、笑い事じゃないからね!?」
『チョロ松じゃん、おひさー』
「Aさん…まだクソ松と付き合ってんの?さっさと別れて俺にしたら?」
『久し振りの再会ですごいこと言うねー…遠慮するよ、それは』
遣り手のセールスマンであるAは、世界各国を飛び回り、ようやくこの赤塚に帰って来た。カラ松とは学生時代からの恋仲で、六つ子公認である。
その恋人が、なにやらチビ太に感化されてよくわからない花を助けて、挙げ句その花の精と挙式しているという。
『うーん…これまで僕、浮気なんかしないでカラ松のことだけを考えて生きてきたけど、なんて言うんだろう、この空しさは』
「裏切られた気分?ヒヒッ」
『あー、それそれ。レンタル彼女でもそうだけど、次、女関係で何かあったら』
容赦しないって言ったんだけどなぁ。
据わった目でそう唸るように呟き、Aは何処からか取り出した、鉄製の何かを構える。
『一松、はいゴーグル』
「……は」
『火傷するよ?』
言いながら、その何かの先端から火をちらつかせる。これはもしかしなくても、火炎放射器と呼ばれるあれではないか。
「すご…本物なんて初めて見た」
『海外だとこういうの買いやすいからねぇ…』
言い終わるや否や、火力も程々に容赦なく炎をバカでかい植物の根元にぶつける。
かなりの温度なのか、ゴーグル越しにも熱が伝わる。そんな中、Aは顔色一つ変えないでごうごうと燃え盛る炎で淡々と燃やしていた。
「暑くないの」
『………こいつとカラ松を燃やして、俺も炎に抱かれてみようと思ってね』
「「「「「は???」」」」」
六つ子が勢揃いした。どこかに避難していたであろうトド松ですら、ツッコミの為に出てきた。
「何考えてんの、A!!あんなイッタイカラ松兄さんとなんか心中しなくていいんだよ!」
『トド松、僕、決めた…仕事休むよ。暫く海外にも行かない。それで綺麗な花畑の見える川岸で、二人の家を建てるんだ。子供は何人かなぁ、あの世なら子供もできるよね』
「うっわ、完全にイッてるよこの目は…」
「チョロ松兄さん!どうしやすか!?」
「十四松…これは僕たちが関わっちゃいけないと思う」
「ラジャー!!」
『ちょっと熱いけど、いいよね、カラ松!だって、二人であの世に行けるもん!!すぐ僕も追いかけるから、あはははは』
カラ松は辺り一帯が炎に包まれ、狂った笑い声が聞こえてから気付いた。これは早く外に出なければ。
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おトク(プロフ) - 妄想して寝れる…んんんおじさま受け最高しんどい (2019年7月31日 18時) (
レス) id: 8135fdc69e (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - はじめまして佐渡の音さん感動的でしたほとんどが泣ける話で泣きたくなったときに読ませて貰います。涙が止まりません。これからも更新頑張って下さい。応援しています。 (2017年10月7日 13時) (レス) id: 09ba0af9d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐渡の音 | 作成日時：2017年6月30日 23時
