いい夫婦 ページ43
×麦わら 付き合ってる
「A〜〜〜っ!!!」
『キャプテン!お久し振りです!!』
二年振りにシャボンディ諸島で再会した船長。元気そうな様子に変わりはなく、だが確かに大怪我の痕があった。
『キャプテン…』
「たっはっはっはっはっ!!ケガしちまった!」
『ご無事で…何よりです。俺、ずっと心配してたんです』
「なんだよ、Aは心配性だなァ」
明るい船長の声音に安心する。家族を失って落ち込んでいるのかと思えば、すっかり立ち直っていた。
「お前こそどうしたんだよ!オレよりデカくなったじゃねェか!!」
『そう……ですね。あれ、いつの間に』
どうやらこの二年で成長したらしい。二年前まで、船長と同じぐらいだったのに。
なんだか視界の下の方に船長の頭があるのは新鮮で、手を伸ばしてしまった。
「……オレは子どもじゃねェーぞ、A」
『あ、すみません、船長……つい』
一心不乱に船長の頭を撫でてしまった。船長はむっとした顔でいたが、急に笑顔になった。
「ニシシシシッ、A、なんだ。オレよりデカくなったけど、全然変わってねェな!!」
『え?強く、なってませんか』
「お前、オレのこと好きだなー!」
『なっ!!!』
突然何を言い出すんだ。驚きのあまり、言葉が出てこない。俺は口を開閉させるが、ついに言葉を発することはできなかった。
「オレも好きだぞ!!」
『ん”っ……反則ですよ、船長…』
あまりにも純粋な笑みで抱きついてくるものだから、体勢を崩さないのがやっとであった。
俺よりいくらか細い体を抱き締める。船長の耳元に唇を運び、そっと囁く。
『ただ好きなんじゃありません。もう、愛してますよ、船長……二年前から、ね』
「!!!……ず、りーぞ、A……はんそく、だ」
軽く唇を重ね、おでこを合わせる。どちらともなく笑い、手を握る。
ボア・ハンコックが見ているとも知らずに。
「ルフィ……わらわに夫婦は何たるかを…教えてくれたのじゃな…!!わらわ、いずれはその男を越えてみせるのじゃ!その時には、わらわを側室にっ…!」
「キャー!!ハンコック様が欲しいものを譲られたーっ!!?」
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おトク(プロフ) - 妄想して寝れる…んんんおじさま受け最高しんどい (2019年7月31日 18時) (
レス) id: 8135fdc69e (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - はじめまして佐渡の音さん感動的でしたほとんどが泣ける話で泣きたくなったときに読ませて貰います。涙が止まりません。これからも更新頑張って下さい。応援しています。 (2017年10月7日 13時) (レス) id: 09ba0af9d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐渡の音 | 作成日時：2017年6月30日 23時
