きす ページ42
×赤犬
「わしが好きでしちょるんじゃない。Aが勝手にしちょることじゃ」
とある冬島でのこと。遠征でしばらくそこの基地に世話になることになり、俺は浮かれていた。恋人であるサカズキと、久し振りに共に過ごせるからとイチャイチャしていた。
朝のおはよう、昼のこんにちは、夜のおやすみまで、人の目も憚らず俺はチュッチュッしてた。だって海軍公認のカップルだし、俺らー……みたいな。
簡単に言うと、調子に乗ってた。
そんな矢先に冒頭の言葉。
書類を渡すついでに可愛いサカズキに癒してもらおうと思って入り口前でノックしようと構えていたら、あんな言葉が聞こえてきたのだ。
何の話かなーって少し立ち聞きしていると、どうやら俺のスキンシップの激しさについて、愚痴っているようであった。
『……………失礼しました』
室内には聞こえないような小さな声で詫び、書類は誰か違う奴に頼もうと思い、その場を去った。
サカズキは、スキンシップが嫌いだったのか。
まだ付き合い始めて浅い為、全く気付けなかった。照れながらも受け入れてくれているのだと、そう思っていたのに。
『……はぁ…明日から、どんな顔して会えばいいんだよ』
とりあえず、過度なスキンシップは控えるとしよう。
……何故だろう。スキンシップを止めた途端、サカズキから甘えてくるようになった。
名前を呼ばれて振り向けば、ぎこちないながらも口付けをいただき、挨拶を交わせばずいっと寄って口付けされた。
嬉しいけど、なんでこうなった?
(きさんが、せんくなったからじゃ)(キスを?)(……わしに、飽いたんか思うた)(………そんな訳ないじゃん!!かっわいいなぁ、サカズキ!!!!)
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おトク(プロフ) - 攻め主最高今日も快眠 (2019年7月30日 20時) (
レス) id: 8135fdc69e (このIDを非表示/違反報告)
クロノル(プロフ) - 続編おめでとうございます。楽しみにしていました。これからも楽しみにしています！これからも頑張ってください (2016年8月25日 13時) (レス) id: 8eb9e07c57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐渡の音 | 作成日時：2016年8月23日 14時
