事が起こり ページ29
『………あーあ、行っちまった』
俺はいつものように、白ヒゲ海賊団を見えなくなるまで海岸で見送った。
「ゼハハハハハハ。よォ、A」
『ティーチ?お前、まだ居たのか?船はもう行ったぞ』
「いいんだよ、オレは。それより、A、この島に伝わる悪魔の実を見せてくれねェか?」
『あぁ、前からの約束だったしな。見せるだけだぞ?お前が外の情報を分けてくれるから、特別に見せるんだからな』
「ありがてェ」
ティーチが残っていることが不思議に感じたが、まぁよくあることだから、俺は放っておいた。どうせ、また遅くまで飲んで、俺の作るパイをたかるつもりなのだろう。
『……ここだ』
集落の奥に、誰も触らない大きな倉がある。俺はそこの鍵を唯一持つ人間だから、ティーチは俺と交渉したのだろう。
島の外の情報を渡すから悪魔の実を見せてくれ、と。
悪魔の実は珍しいから、一目見たいと思ったのだろう。互いにメリットがあるから、俺はのんだ。
『見ててもいいが、絶対触るなよ』
「………感謝してるぜェ、A」
『あ?』
「こうして素直に見せてくれたんだからよ!!」
『は、何言って………!?』
急に振り返ったティーチに驚き、反射的にAは距離を取った。その間にティーチは祭壇にある実を鷲掴み、にやりと笑う。
『おい!!ティーチ、てめェ、ハナからそのつもりで…!』
「当たり前だろ?」
実を抱え、ティーチは倉の壁を突き破って走り出した。
『っ、待て!!!!』
奴に追い付いたのは、海岸だった。荒い息を整えることなく、俺はティーチの胸ぐらを掴んだ。
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おトク(プロフ) - 攻め主最高今日も快眠 (2019年7月30日 20時) (
レス) id: 8135fdc69e (このIDを非表示/違反報告)
クロノル(プロフ) - 続編おめでとうございます。楽しみにしていました。これからも楽しみにしています！これからも頑張ってください (2016年8月25日 13時) (レス) id: 8eb9e07c57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐渡の音 | 作成日時：2016年8月23日 14時
