あなたの為。 ページ3
歌い手主×桃鳥
こんにちは。あいや、こんばんは。ボクは、とある国の、とあるバーの、しがない歌い手です。
ここのオーナーに気に入られ、三年ほど勤めてます。
ドフラミンゴ…?という方が王になられてからは、生活が潤うようになった。
何故か?それは、ボクの店に国王サマがいらっしゃるから。
本人はお忍びだろうけど、とても目立っている。すごく。
「フッフッフッフッ…よぉ、A」
『いらっしゃいませ。今日はボクではないですよ』
「……なんだ、つまんねぇな」
『歌い手には、ボクより上の人が多いですから』
「てめぇ以上なんて、滅多に見ねぇよ」
『嬉しいです』
ボクは他に比べると新米で、歌わせてもらえることは少ない。
それでも、国王サマは毎日ここにいらしてくださる。
『んー……ボク、アナタの為なら、時間外勤務をしてもいいですよ』
「へぇ…いいのか?」
『勿論。だって、毎日来てくれてるじゃないですか』
「時間外勤務、か…フッフッフッフッ、おもしれぇ」
『………ボク、時間外勤務、って言ったのにねー』
気付くと、王宮専属の歌い手になってた。
バーは辞めさせられ、王宮で暮らしている。
「今が不満かぁ?」
『いえいえ。あ、でも、ボクとしては、アナタだけに歌うのが、少し寂しい。一人にだけ歌うのは』
「俺の為に、歌ってくれるんだろ?」
『……あ、そうか。ボク、アナタの為に時間外勤務するんだった。ううん、なーんにも不満はないですよ』
「フッフッフッフッ!」
今日もボクは、歌う。
ボクの歌は、破滅を呼ぶとは知らない国王サマは、もっともっとと仰る。
可愛い可愛い、籠の鳥。
ボクの歌はアナタを滅ぼす。
それでもアナタは、ボクを望むの?
(今までに、幾度となくボクを手に入れたがる人間は居た)(でも、大抵はボクの力を知っていて)(利用しようと近付いてきたんだ)(アナタだけだよ、純粋にボクを求めたのは!!)
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おトク(プロフ) - 攻め主最高今日も快眠 (2019年7月30日 20時) (
レス) id: 8135fdc69e (このIDを非表示/違反報告)
クロノル(プロフ) - 続編おめでとうございます。楽しみにしていました。これからも楽しみにしています！これからも頑張ってください (2016年8月25日 13時) (レス) id: 8eb9e07c57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐渡の音 | 作成日時：2016年8月23日 14時
