時は流れて ページ15
【時の流れ】の未来のお話
救済要素ｱﾘ
『…………鬱陶しい、子供らよ』
戦場に、凛とした声が響いた。
それはさながら鶴の一声で、皆一様に、動きを止めた。
『久しいな、若造ども』
「貴様は、A……!?魚人島に居るのではなかったのか!!」
『センゴク。まだ生きていたのか。どうやら、私が思うほど時は流れていないようだ。なぁ、ニューゲートくん』
大きな白鯨に乗って現れたAは、処刑台から叫ぶセンゴクに、舌打ちをする。
『私だって魚人島で静かに過ごしていたいさ。だが、ニューゲートくんや、その家族に手を出すと言われては、大人しくしている訳にはいかなかったからね。こうして、ここまで来たんだ』
白鯨に降ろされ、Aはゆっくり歩き出す。その覇気に負けて若い者は倒れ、その他はズリズリと後ろに下がった。
『若い者ばかりよな。センゴク、私と一騎討ちでもするかい?この子らとでは、続けられなさそうだからね』
「…………」
「あらら〜Aじゃないの。流石にセンゴクさんの手を煩わせる訳にはいかないから、おれが相手してあげるよ」
『結構だ。私は戦いに来たのではないからな』
「…………は?」
『私は、可愛い家族を迎えに来ただけさ』
にっこり。そんな音がしそうな笑顔を見せ、Aは走り出す。
『クザンくん!!君も随分大きくなったものだ!』
「………こうして戦うことになるとはね〜」
『戦う?誰も戦うとは、一言も言ってないけど……ね!!』
言葉を貯めたかと思うと、Aは蹲り、勢いよく体を起こした。
そのまま跳躍し、処刑台へと一気に飛んだ。
『エースくんっ!!』
「………グラララララララ!!てめェも無茶しやがる」
『君の家族だからね、大切にするさ』
Aはエースを抱え、モビーに降り立った。
『………また、人間と居るのも悪くないかもね』
「!…随分、待たせやがったなァ!!」
『ふふふ、悪いね。私の中の時間と、どうやら違うようだから』
「…A、これからも頼むぜ」
『あぁ、任せるといいよ。私は君の恋人だからね。好きな時に頼っておくれ』
こうして、白鯨に乗る者と白鯨は、結ばれましたとさ。
(オヤジ、まだここマリンフォード……)(グラララララ!!細けェことは、気にすんな!!)(そうだね、恋人の戯れは、邪魔するものではないよ)
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おトク(プロフ) - 攻め主最高今日も快眠 (2019年7月30日 20時) (
レス) id: 8135fdc69e (このIDを非表示/違反報告)
クロノル(プロフ) - 続編おめでとうございます。楽しみにしていました。これからも楽しみにしています！これからも頑張ってください (2016年8月25日 13時) (レス) id: 8eb9e07c57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐渡の音 | 作成日時：2016年8月23日 14時
