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系さんが高瀬不動産に足を踏み入れる時には
もう誰もいなかった
後ろについ着きていたはずのAも見当たらない
玄関にあったスコップを手に持って
部屋の奥へと入って行く
慎重に足を進めると、
高瀬の家の中は阿鼻叫喚の巷と化していた
中「何だこりゃ…」
暗い澱んだ空気
血のついた凶器
大量の血痕
そんなものにも構わず足を進めていくと、
鼻につく匂いが外からする
窓を開けて、庭先に見えたものは______
・
中「どこだ！どこにいるっ…！」
家の奥で系さんの声が聞こえる
六郎くんも追いかけてきているようで、
系さんの名前を呼ぶ声が後ろから聞こえる
系さんの声が聞こえる方へと足を進めていくと
リビングのような部屋に出た
そこで聞こえたのは、窓の隙間から火が燃えている音
外へ出ると、そこには燃やされている
証拠物品であろうものの数々
『ピンクの…カバ…っ！』
その火の中には
姉さんがデッサンしたピンクのカバの絵もあった
取ろうと手を伸ばすと、
中「やめろっ！」
系さんに止められてしまった
目の前で灰になっていくのを
ただ見つめることしかできなかった
『姉さんの靴…』
ピンクのカバの絵が灰になり、
その下がハッキリと見えてきた
そこには私が姉さんの誕生日にプレゼントした
編み上げのブーツが
・
『はいこれ、プレゼント』
夕「ありがとう！大事にするね」
『誕生日おめでとう』
夕「ありがとう
今日からこのブーツが私の1番のお気に入りだー」
・
ブーツを嬉しそうに抱えて、
満面の笑みを見せる姉さんが瞼に浮かぶ
目には涙が溜まっていくのが分かる
冷静でいなきゃ、でも止められない
居ても立っても居られなくなって、
思い出が燃えていくのが耐えきれなくなって、
その場にうずくまってしまった
中「高瀬ーーーーっ！！！！」
系さんの声と、火花が散る音が大きな蒼空に響いた
ゆらゆら揺れる炎が私たちの思い出をも燃やしていった
異様に天気が良くて、暖かい日差しの指す日だった
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ナホ(プロフ) - かなさん» いえいえ！早く読みたい、と少しでも思ってくださってとても嬉しいです(o^^o) (2018年4月23日 8時) (
レス) id: 8274152b2e (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 急かして申し訳ないです。更新頑張ってください！！ (2018年4月23日 1時) (レス) id: ca350d7b84 (このIDを非表示/違反報告)
ナホ(プロフ) - かなさん» コメントありがとうございます！拘って書いているところを褒めていただけて、とても嬉しいです(o^^o) 6ですが、只今準備中です。もう少しお待ちくださいませm(_ _)m (2018年4月23日 0時) (レス) id: 8274152b2e (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 中堂さんと有希子さんと夢主の関係がとても良い、面白い作品だと思います！6のパスワード教えて頂きたいです！！ (2018年4月23日 0時) (レス) id: ca350d7b84 (このIDを非表示/違反報告)
ナホ(プロフ) - 沙耶さん» ご意見ありがとうございます。とても嬉しいです！更新頑張りますね(^^) (2018年4月19日 23時) (レス) id: 8274152b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナホ | 作成日時：2018年3月29日 12時
