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それから少し経って、泣き止んだミコトが私の目を見て言った
三「私、Aに話さなきゃいけないことがあるの。」
『なに？』
張り詰めた空気に、息を飲む
三「Aが東海林に飲まされて、酔っ払ってた時。
東海林とAは覚えてないみたいだけど、
色々あって寝落ちしたAを中堂さんの布団に寝かせようとしてる時にね、
Aね、私の目をじっと見て言ったの。」
伏せられた睫毛が印象的だった
そんな表情に魅せられてた
三「ミコトは頑張ってるね。
でも何でそんなに無理して怒ってるの？って。」
交わった視線
薄い膜を張ったミコトのそれに、白光が反射して
キラキラ綺麗に光ってた
三「ずっと言わなきゃって思ってた。
Aになら話せるって思った。
昔話。長くなるけど、聞いてくれる？」
『もちろん。』
三「私が書いた論文の一家心中事件。」
『論文、読んだよ。』
三「あの生き残った女の子。
あれ、私なの。
本当は雨宮ミコト。三澄は父の妹の、今のお母さんの家の苗字。
つまり、養子。」
『うん。』
三「なぜ母は、夫と息子と自分自身と、
娘の私を殺すのに躊躇はしなかったのって。
聞きたくても、死んでしまったからにはもう永遠に聞くことはできない。
でも未解決事件と違って、起きたことは明白だし、私自身の記憶もある。
父と母が上手くいってなかったことも、後から聞けた。
まあそれで一応、納得はしてないけど整理はできた。
でも未解決事件の遺族には終わりがない。
大切な人がどうして死んでしまったのか分からないまま、
永遠にどうしてって考えていかなきゃいかない。」
『うん』
知りたいことを知らずに、
納得のいかないことを抱えて
でも、それでも
自分の中で消化して、整理したから、と
自分を宥めて
ミコトは強いよ
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ナホ(プロフ) - めめさん» コメントありがとうございます。金曜日に中堂さんが見れないと思うと寂しいですね(;o;)現在続きの準備中です。もうしばらくお待ちください！ (2018年3月23日 23時) (
レス) id: 8274152b2e (このIDを非表示/違反報告)
めめ - いつも楽しく読ませてもらってます。ドラマの中堂さんロスなので、このお話のおかげでとっても満たされています(^^)更新楽しみにしてます！ (2018年3月22日 15時) (レス) id: 9c7e0741ff (このIDを非表示/違反報告)
ナホ(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます！返信遅くなってしまいすみません。ついに今夜最終回を迎えてしまいますね…とても寂しいです。これからも楽しんで読んでいただけるよう頑張るので、今後ともよろしくおねがいします(^-^) (2018年3月16日 16時) (レス) id: 8274152b2e (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - お話どれも良くて一気にここまで読んでしまいました♪続き楽しみにしてます(^^) (2018年3月14日 14時) (レス) id: a2055dbe99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナホ | 作成日時：2018年3月13日 11時
