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「ぇ…すげぇ美味い」
『ﾎｯ…良かったです』
「え、なんで？香りも全然違う」
『蒸らすのがポイントです』
私がいれたハーブティーを美味い美味い言いながら飲んでくれる。
少しでも安らぐ瞬間ができれば。
そう思って始めたことだったのに
今こうして目の前でホッコリしたように飲んでくれている。
それだけで泣きそうになった。
マネージャーさんがいろいろ入った袋を臣さんに渡して
すぐに出て行き、袋から出してテーブルに並べていく。
あきらかに2人分じゃない。
『…全部食べるんですか？』
「違う違う(笑)
Aちゃんの好きな物わからないから、
いろいろ買ってきてもらった。
余ったやつは俺が持って帰るから好きなの食べて？
ケーキもあるよ。」
『…臣さん、先に好きなの取ってください』
「レディーファースト！ほら、選んで？」
『……』
こんな私にレディーファーストをしてくれる。
あれ。
そもそも、なんで私は臣さんとここにいるんだろう。
言われた通り、臣さんが好きそうなご飯を避けて選び
ケーキも確かショートケーキ好きって聞いたことある気がして
違うケーキを取った。
「Aちゃんってさ、岩ちゃんが好き？」
『……はい？』
いただきますと手を合わせ
1口食べたところでパワーワードが聞こえた。
詰まりそうになったのを飲み込んで、聞き返す。
『…なんで岩さん？』
「え？違うの？」
いや、その根拠はなに？
私が好きなのは貴方なんですけど。
…そんなこと言えませんが。
「仲良いし、岩ちゃんは絶対専属変えないって言い張ってるから
いい感じなのかなぁって。
まぁでも、1番は本当に腕をかってると思うけど」
『……』
「んで、いい感じの割にはAちゃん、
時々すごく切なそうにするからなんかあるのかなって」
『…全然いい感じじゃありません。
それに、私の好きな人は岩さんではないです』
「……岩ちゃんでは？」
『……』
しくった。
最悪。
「俺、Aちゃんに元気もらったから応援するよ」
その言葉だけで充分です。
『いいえ、いいんです。報われない片想いなんで』
自分で言って悲しいな。
「……もしかして、直人さん？」
私は馬鹿だから、ここで嘘をついてしまった。
『はい。臣さんと一緒です』
好きな人に、好きな人がいる。
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omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
