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メイク道具を事務部屋に置きに行き
さぁ帰るか！とドアへ振り向くと
『ぅぇ！？』
「ﾌﾟｯ、なに、その声(笑)」
いつしかの同じよう、臣さんがドアの横に寄りかかっていた。
『な、なにかご用でしょうか…？』
「Aちゃん探してた」
『…わ、私、ですか？』
え、臣さんがなんの用？
メイクルームでしかあまり喋らない上、
思いもよらぬ対面で驚きが隠せない。
「さっき、スタッフから聞いたんだけど
楽屋にいろいろ準備してくれてたのAちゃんなんだって？」
『…ぁ』
やば。
余計なことって言われる。
絶対キモイって思った…
『ごめ…「ありがとね」
『…へ？』
「え？」
『あ、いや…』
「岩ちゃんがゴリ押しするわけだ」
は！？
『…な、なんて？』
「ん？いい子でよく気が利くーとか？」
『そ、うですか…』
よかった。
変なこと言われてなさそう。
「Aちゃん、この後ってなんかある？まだ仕事？」
『…終わりで帰ろうかと』
「じゃあ、お礼に本当はご飯行こうって
言いたいとこだけどこのご時世だからね…。
どっか空いてる部屋でコンビニ飯でもどう？」
『…私と、ですか？』
「俺今、Aちゃんと話してんのに(笑)」
『……』
頭がついていかない。
頭真っ白のまま、臣さんの後ろを追って歩き
空いてる会議室に入った。
臣さんはマネージャーさんにコンビニで
ご飯を買ってくるよう電話で頼んで、電話を着ると
カバンから私が楽屋にこっそり用意していたハーブティーを出した。
『あ、私やります』
「いいよ、これくらい」
『私、紅茶入れるの得意なんですよ』
「そんなのに得意ある？(笑)」
『ありますよ！置き方とか、蒸らし方とか！』
会議室にあるバリュミューダでお湯を沸かす。
「へぇ、じゃあ、お願いしようかな」
『お任せ下さい』
どうしよう。
心臓がうるさくて仕方ない。
静まれ。
私の心臓静まれ。
「なんかさぁ」
臣さんが椅子の背もたれに寄りかかって座り
ニコっとしながら言った。
「Aちゃんとこうして2人でご飯って初めてだよね。
これがご飯のうちにはいるか微妙なラインだけど」
…好き。
好きが溢れて苦しい。
今、この瞬間で時が止まってしまえばいいのに。
そうたら、この人と2人きりのままでいられる。
そんなことを思ってしまう私は本当にどうしようもない。
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omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
