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「はぁ、良かった…断られなくて」
臣さんの足の間に入って、後ろから抱きしめられている。
『私が断る理由なんてありませんよ』
「だって、俺ばかり好きだから…」
��俺ばかり��！？
『いやいや、待ってください。
私、岩さんドン引きするくらい臣さんのこと好きです。
私のが＞です間違いなく』
「…今自分がすごい大胆なこと言ってるの気づいてる？(笑)」
『えっ…ぁ… 』
…恥ずかしい。
『片想いが長すぎて』
「両想い慣れてよ」
『そんな、急には無理です…。
こんなに人を好きになったことないのに。
手を伸ばしたらすぐ近くにいるのに、全然届かなくて。
その人と両想いになれたんですよ…』
「俺もだよ」
『……』
「お前を抱くとき、苦しかった。
直人さんを想ってる自分の好きな人を抱いて、
俺も違う人を好きな振りをして、
物理的には1番近くにいるのに、心は1番遠かった」
『…私たち、遠回り過ぎましたね』
「ほんとに(笑)
……でさぁ、さっき、話してた明後日したいことなんだけど」
あぁ、そういえば…
すっかり忘れてた。
「2人で暮らす物件、見に行こう？」
『……展開が急でびっくりしてます』
「AがOKだったら行くって決めてた(笑)
一応、会社から不動産には話を通してあるから
セキュリーとか、場所とか、俺基準で決めちゃって悪いんだけど…」
『いえ、大事なことです。
臣さん基準で決めて構いません。
臣さんと一緒に暮らせるなら
オンボロアパートだって事故物件だって平気です』
「さすがに、オンボロアパートも事故物件には住まねぇよ(笑)」
『例え話です』
「よいしょっと」
『うわぁ！？』
臣さんが急に、そのままの体制で立ち上がって
私の脇の間に手を差し込み持ち上げた。
『な、なんですか！？』
ひょいと、子供みたいに抱っこされる。
「やっとこのまま押し倒せるなぁと」
『……』
当たり前のように寝室に運ばれた。
「あと何回この部屋で抱けるかなぁ」
『…そんなこと口に出さないでください』
「なんで？だって思い出いっぱいじゃん」
『思い出って』
「遠回りだったけど、ちゃんとお互い愛してたし、
俺達には必要な時間だったじゃん」
『…そうですね』
臣さんに抱かれる度
��他の誰かより悲しい恋をしただけ��
そう自分で慰めていたけど、そんな自分はもういない。
『幸せな恋を、ありがとうございます』
臣さんは優しく笑って
愛してるよが伝わるキスをくれた。
Fin.
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omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
