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『……わ、私と、臣さん？』
自分の声がびっくりするほど震えている。
「今俺とお前しかいねぇじゃん(笑)」
腰に手を回している方じゃない手が
私の左頬を覆って、親指の腹で頬を優しく撫でる。
「この2年間、Aは
俺が直人さんの彼女を好きだと思いながらも
ずっと俺を支えてくれてた」
『……そんな、』
支えたいなんて、そんな大それたこと思ってない。
少しでも、気が休めれば…、そんな風に思っていた。
「ちょっと、病気の時もあったじゃん？
人に会いたくなかったし、話したくもなかったし。
でも、Aだけには会いたかったし、隣にいて欲しかった」
臣さん…
「お前の顔が見たくて、笑った顔が見たくて、
お前がいれたハーブティーを隣で飲むのが癒しだった。
本当に、俺にとって、お前は支えだったんだよ」
『……』
届いていたんだ。
私の気持ち、ちゃんと届いていたんだね…。
「この先も、隣にいて欲しい」
『もちろん、私も一緒にいたいです。
5年前から、臣さんしか見ていません…』
「ん、ありがとう」
ゆっくりと顔が近づいて、ちゅっと頬にキスが落ちる。
「支えられえばかりじゃなくて、俺もお前も支えたいと思う。
5年前から俺を見てくれていたのなら、
10年分、20年分、俺の全てでこの先ずっとAを愛するよ」
『……ねぇ、臣さん、それって…』
まるで、プロポーズのような言葉。
自惚れてしまいそう。
「シー…」
臣さんの人差し指が私の唇の上に置かれた。
「その先はもっと、
ちゃんとした日に言わせて欲しいから言わないで」
『……』
「だから、そのために、一緒に暮らそう」
『…夢、じゃないですよね』
「夢じゃねぇよ(笑)」
『HIROさんには…』
同棲しましょう。
はい、しましょう。
って簡単に私たちの意思だけで決められるものではない。
「今日了承もらってきた」
…嘘
『私で、いいんですか…』
「Aじゃなきゃ、意味が無い。
お前は、俺でいいの？」
『臣さんじゃないと、意味が無い…』
「じゃあ、YESってことでいい？」
臣さんが涙でぼやける。
首に手を回して、勢いよく抱きしめると
勢いついすぎて臣さんの胸の上に乗る形で倒れてしまった。
『はいっ…。YESですっ…！』
恋がいつの間にか愛に変わって
実った。
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omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
