10.自分を好きになれた ページ36
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剛典｢電話きてね？｣
『え？』
肩に掛かったストラップの下で揺れている私の携帯。
岩さんの言う通り、着信を知らせていた。
でも、今岩さんのヘアメイクをしていて手が離せない。
剛典｢いいの？出なくて｣
『大丈夫です。臣さんなんで』
剛典｢急用かもよ？｣
『ただの暇電です。
急用だったら連続で電話くるんで、そしたら出ます』
剛典｢……なんか、あれだね。
お前って男を手のひらで転がすの上手いよね｣
『随分と人聞きの悪い言い方ですね』
お互い素直な気持ちを言い合って
確かめ合った日から１ヶ月。
10月。
開放されたかのように臣さんの私に対する態度が激変した。
愛がすごい。
愛の伝え方がすごい。
現場が違う日、暇さえあれば電話がきて、
切るときに��愛してる��を言われる。
家で一緒に過ごすときには常にどこか私に触れていて
ニコニコ、チュッチュ。
切なそうな顔をよくしていた人と同一人物とは思えない。
剛典｢お前、変わったね。いい意味で｣
『そうですか？』
剛典｢うん。笑顔が特に。無邪気って感じ｣
『……』
久々に、言われた気がする。
『私、片想いしてるときは
ずっと自分のこと好きじゃありませんでした。
でも、臣さんが毎日好きって言ってくれるから
自分を好きになれた気がします』
剛典｢惚気？(笑)｣
『そうです(笑)』
剛典｢臣さんに聞かせてやりてー！
あ、でもあの人、A〜！って発狂しそうだな(笑)｣
『……それはちょっと、』
岩さんは個人の仕事を終えて、歌撮りに事務所へ。
私はELLYさんメイクの代理でフジテレビに向かう。
今日は帰る時間遅そうだなぁ……。
ドラマ用のヘアメイクをし、
カットがかかる度にチェック、直し。
帰る支度が整い、フジテレビの窓から外を見ると
すっかり真っ暗で、お腹も空いた。
19時頃に小腹がすいたらケータリングでおにぎりを食べたけど
そんなんじゃちっとも足りない。
何食べようかなぁ…。
あ、臣さんに連絡返してないや。
そんなふうに、居酒屋EXILEの最終日の賑やかな音楽と
楽しそうな声を聞きながら裏口から出たら
ちょうど、臣さんから電話が来た。
『お疲れ様です』
「お疲れ。前の車。迎えに来た」
『え』
立ち止まって、辺りをキョロキョロすると
少し先に黒のワンボックスカー。
それに近づくと、運転席に臣さんのマネージャーの方が乗っていた。
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omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
