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幸せなキスはすぐに興奮を運んでくる。
キスをしながら彼に横抱きにされ
目を閉じたままでも私の家の寝室に行くことが出来る。
それくらい、何度もこの部屋で体を重ねた。
でも、今日はいつもと違う。
ゆっくりとベッドに降ろされ
彼が愛しそうに私を見下ろす。
｢Aを愛してる｣
顔の横にかかった私の髪の毛を耳にかけながら嘆いた。
『私も、臣さんを愛してます』
顔が近づいて、どちらともなく目を閉じる。
片想いで体を重ねるときはいつもどこかしら冷めていて、悲しかった。
この人は私を想って抱いていないんだから、と。
でも、今日は、今日からは違う。
両想いで重なるのことがこんなに気持ちいなんて知らなかった。
｢はぁっ……、今日やばい、かも………ん、｣
私の上で揺れる彼が愛しくてたまらない。
『んっ……も、だめっ……ぁ』
いつもより敏感で、いつもより達するのが早くて、
自分が自分でないみたいに感じすぎている。
｢はぁー……｣
私の震える体を抱きしめながら、息を整える彼。
｢足りない｣
でも、すぐに体を起こして
また繋がろうと私の腰を掴んで誘導した。
・
・
・
｢大丈夫？｣
『はぃ……』
今まで何度も彼と体を重ねてきたけど
一度にこんなにした事はなかった。
体は重く、ダルいけど、幸せなダルさだから、いいや。
体を引き寄せられて、彼の腕に頭を乗せる。
｢両想いだったの嬉しすぎて、見さかいなくなった｣
『いいえ、臣さんだから嬉しいです』
｢……｣
黙ったかと思うと、背中に回っていた腕を離して
その手で自身の顔を覆った。
｢……照れる、やばい｣
手の間から、はにかんだ口元が見える。
あまり笑わず、喋らなかったあの時期。
嘘のように今は、色んな表情を見せてくれる。
目が無くなるくらい笑ったり
冗談を言っていたずらっ子な顔をしたり。
��臣さんの病気を治したのは間違いなくお前だよ��
本当に、そうだとしたら……
その頃既に、臣さんが私を想ってくれていたとしたら
それ以上に幸せなことはないと思う。
嬉しくて、思わず私も笑顔になった。
｢……｣
そんな私を臣さんがびっくりしたように見る。
｢……そんな風に笑うんだ｣
『え』
｢これからはもっと見せて｣
『……』
��他の誰かより悲しい恋��に、幕が閉じた。
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omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
