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剛典｢それが1番怖いんでしょ？｣
『……』
剛典｢どんな反応されるんだろうって、嫌われないかって｣
『……どうして、わかるんですか』
剛典｢俺、3年もビジネスパートナーしてるからね。
お前の気持ちなんて手に取るようにわかるよ｣
『……それは、嫌だな』
剛典｢こら(笑)
まぁ、つまり、お前も素直な気持ちぶつけてみなって｣
『玉砕したら慰めてくれますか』
剛典｢もちろん。朝まで酒付き合ってやる｣
岩さんが手をぐーにして私の前に突き出す。
私も同じようにぐーにしてその拳をつついた。
剛典｢今日、早めに帰れよ。
臣さんにも早めに帰すって言っといたから｣
『……ありがとうございます』
剛典｢とうやのことも、ちゃんと言えよ｣
『それは、…言いたくないです』
剛典｢A…、ちゃんと、話さないと進めないぞ｣
『……はい』
1杯だけ飲んで、軽くご飯を食べたら
俺はまだ食ってくからお前は帰れって言われてしまって
岩さんが呼んだタクシーで帰らされた。
タクシーの中で、これから帰りますと臣さんにLINEをする。
緊張で胸がドキドキして、手も微かに震えている。
マンションの下に着いてからもその緊張は続いていて
玄関の扉の前で大きく深呼吸をした。
扉を開けると、臣さんのゴッツイサンダル。
リビングから漏れている光。
自分の靴を脱いで、臣さんのサンダルの横に並べると
背中の後ろの、漏れている光が大きくなったことがわかった。
臣さんがリビングのドアを開けたからだ。
｢おかえり｣
『…ただいま』
その声に振り向いて、言う。
｢ハーブティーいれんね｣
『ありがとうございます』
臣さんが入れてくれてる間に、
手を洗って部屋着に着替えた。
臣さんがくれたクレルナのTシャツはすっかり部屋着化としてしまって
なにも思わず無意識に手に取ってしまうほど
この人本当に長く一緒にいたんだなと実感する。
この家のどこにいても、臣さんがいる。
あんなに離れる準備をいつでもしてるフリをしていたくせに
ちっともできていなかった。
もし、自分の気持ちを正直に話して
臣さんが受け止めてくれなかったら
私はこの、臣さんで溢れた家にいれるのだろうか。
リビングに戻ると、彼はマグカップをローテブルに置いて
ソファーに座って待っていた。
私がリビングの入口で立っていると、
それに気づいて振り向き、��おいで��という甘いセリフに従った。
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omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
