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とうや｢関係なくねぇ｣
『は？なにそれ』
とうや｢俺は、Aにそんな顔させたくて別れたわけじゃない｣
『……浮気したのはそっちでしょ』
とうや｢本当は浮気なんてしてねぇ。
遠距離で、Aに無理な笑顔をさせてたから、別れた｣
『……そんなの今更言ったって』
遅いよ。
とうや｢AにはAらしく、口でかく開けて笑って
嬉しい時は嬉しいって、悲しい時は悲しいって
表現するAでいて欲しかったから。
なのに、今はなんだよ。
こんな顔させるとわかっていたなら、別れたりしなかった｣
『……』
いつからだろう。
感性豊かだねって、天真爛漫だねって
そう言われなくなったのは。
とうや｢俺はずっとAが好きだった｣
『……ごめん』
とうや｢謝んの早ぇよ(笑)｣
『……』
とうや｢でも、俺は諦めねぇ｣
『諦めて。とうやじゃ無理』
とうや｢辛辣だねー。俺可哀想｣
何が可哀想よ。
とうや｢そんなに臣さんが好き？｣
『……うん。好き。……ずっと、大好き』
とうや｢……そう。でもやっぱり俺は諦めない｣
『無理。本当に無理』
とうや｢だから、早いんだって(笑)｣
カット！
監督の声掛けで、次はソロのショットに移行する。
直人さん以外のメンバーがカメラの前から離れて
臣さんだけは真っ直ぐに私の所へやってきた。
｢来て｣
私の腕を引いて、スタジオから連れ出そうとすると
後ろからとうやが
とうや｢Aに告白しました！｣
そう臣さんに向かって声をかけて、彼の足が止まる。
『ちょっ……』
こんなとこで、なにそんなでかい声だしてんの！？
とうや｢でも、臣さんのこと��大好き��だから無理って玉砕しました！(笑)｣
『……』
こちらを向かずに、ずっと背を向けているから
どんな表情をしているかわからない。
｢やんねぇよ｣
足が進み始めて、背中の彼を見上げる。
嬉しくて、視界が歪んだ。
そのまま空いてる控え室まで腕引かれ、扉が閉まったと同時に
力強く抱きしめられた。
背中が沿ってしまうほど、強く。
｢なんで、泣いてたの｣
細い声。
これがあの登坂広臣だと誰が思うだろう。
｢俺の、せい？｣
どう答えるのが正解？
『……とうやと、喧嘩して』
｢なんで？｣
『それは……』
｢言えない？｣
『……ごめんなさい』
謝ると、体を離して
かけているサングラスに手をかけそっと外した。
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omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
