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それでも臣さんは｢傍にいて｣と言う。
なんで？
違うでしょう？
『臣さん、私少し聞いてました』
｢……何を｣
『メイクルーム、私本当はいたんです。
私との関係を終わらせるって聞いちゃいました』
｢ぇ……｣
『わかってます。大丈夫です。
なので、綺麗に終わりましょう』
｢……待って、それは、俺の気持ちを知ってて言ってる？｣
『……気持ち？
新たに好きな人ができたから終わりにしたいんでしょう？
Aわかってくれるかなって、言ってました』
あぁ、自分で言ってて悲しくなってきたな。
『2年間、臣さんが傍にいてくれたから
私は寂しくありませんでした』
貴方にとって私は代わりだったけど
私にとっては本命の、1番傍にいたい人。
『終わりにしたくないなんて、そんな我儘いいません』
｢……｣
『臣さんは前を向いて、新しい恋に進んでくだっ……！』
最後まで言わせて貰えず、私の後頭部を引き寄せて
強く、唇を私に押し付けた。
最後のキス、なんだろうか。
ここで死んでしまいたい。
キスをされながら、腕に抱かれながら
貴方に包まれながら死ぬのなら、なんの悔いも残らない。
｢……違う。違うよA｣
『……』
コツンと額と額がぶつかり合い
静かに、ゆっくりと話し始める。
｢Aが好き。
だから、この関係を止めて、ちゃんと恋人になりたい｣
『……ぇ』
額から距離をとって臣さんの顔を見る。
ベッドの中でしか言われたことのない言葉。
思い込みの言葉でも嬉しかった。
でも、私はその気持ちの招待を知っている。
『臣さん。その��好き��はきっと違います』
｢……は｣
『同じ痛みを分かちあった相手、
一緒に過ごした時間から生まれた��情��です』
｢違う｣
『直人さんの彼女を好きじゃなくなったから
ずっと傍にいた私のこと好きだと勘違いしてるんですよ』
｢違う！俺は本当に…っ｣
『じゃあ、私が初めから直人さんのこと好きじゃなかったら？』
｢……｣
『ね？』
臣さんは黙り込んでしまった。
それが答えだ。
『お互いが同じ傷、同じ気持ちだから
成り立った関係です』
とうやにどの口が言ってんのとか言ったけど
私がどの口言ってんだろうね。
大嘘つき。
『臣さん、臣さんは本当に、私が必要ですか？』
｢……必要に、決まってんだろ｣
『本当に？』
｢……｣
また、黙り込む
『わかりました。
臣さんが必要ないと言うまで傍にいます』
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omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
