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なんで、そんな臣さんを挑発するようなことを言うの？
｢いえ、過去は過去なんで。
もし、彼女と連絡が取れない場合俺と一緒にいることが多いので
彼女に繋がらない時は俺に連絡ください｣
とうや｢わかりました。ご丁寧にありがとうございます。
A、モテモテなので登坂さんも大変でしょう？｣
｢そうだねぇー…。
そんな彼女が俺を選んでくれたのでよかったよ｣
な、に…
この、見えないバチバチのようなものは。
｢あ、隆二が来たから会議そろそろ始まる。
じゃあ、明日からよろしくね｣
臣さんがとうやに握手を求める。
とうや｢こちらこそ、よろしくお願いいたします｣
差し出された手を握り返した。
お互い笑っているのに、笑っていない。
目がちっとも笑っていない。
｢今日はAんちね｣
ポンと1度だけ、髪を撫でるように頭の上に乗った手。
とうやとの会話は棘みたいに冷たかったし
さっき怒っていたくせに
今は穏やかで、優しい、大好きなトーンで私の名前を呼んだ。
『はい』
私の返事を聞くと、満足そうに微笑んで
中央にある自分の席へと戻って行った。
その背中を目で追って、私も着席。
隣にはとうやからの視線。
やりずらい。
とうや｢宣戦布告ってやつだな｣
『…ふざけないで』
とうや｢なぁ、｣
『なによ』
資料に目を通しながら返事をする。
とうや｢あの人のこと好き？｣
『当たり前でしょ。付き合ってるんだから』
とうや｢…じゃあ、なんでお前は幸せそうじゃねぇの？｣
『……』
驚いた。
岩さんに言われるならまだしも…
会って間もないこいつに言われるなんて。
『…幸せよ』
とうや｢…いや、だってお前…｣
『もう、始まるから』
とうや｢……｣
見破られそうな思いを隠して、話を拒絶した。
会議が終わり、別に急いでもいない仕事を急いでる振りをして
とうやに別れを告げ、会議室を出る。
こんな行動、さっきのとうやの言葉をまるで肯定しているみたいだけど
それでも、あの見透かされそうな目に見られたくなった。
彼は…、臣さんは本当に今日来るのだろうか。
ただ単に、とうやを挑発するために言った言葉ではないのだろうか。
とうやが来たことによって私と臣さんの関係を
乱されそうという、よくわからない恐怖が襲った。
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omigirl(プロフ) - りこさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！光栄なお言葉にも感謝です☺️ (10月19日 21時) (
レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - maiki042625さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。思うことはみんな同じですね...😭 (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら楽しませてもらってました！お話とても面白かったです！！ (10月18日 21時) (レス) @page42 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
maiki042625(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます。私も本を読んでずっとファンでいて良かった。と再確認しました(^^) (10月18日 21時) (レス) @page42 id: 624b9b8d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年10月9日 20時
